2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
4 問34
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 4 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
施工品質管理表(QC工程表)の作成に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 工種別又は部位別に作成する。
- 管理項目は、目指す品質に直接関係している要因から取りあげる。
- 管理項目は、品質に関する重要度の高い順に並べる。
- 管理項目ごとに、管理担当者の分担を明確にする。
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この過去問の解説 (2件)
01
施工品質管理表(QC工程表)とは、品質を確認する為に一連の作業・工程をまとめた表です。
工事全体の工程表とは違い、作業にかかる日数よりも、
繰り返し行われる作業・工程における、品質管理項目をまとめ、フォーマット化した表です。
正しい記述です。
施工品質管理表は工種別又は部位別に作成します。
鉄筋工事の溶接・圧接の場合は、梁・柱など部位ごとに作成し、作業時に管理しなければならない項目をまとめます。
また、上記の鉄筋工事 溶接・圧接の施工品質管理表に別工種の型枠工事を書き込むのは情報が混在して分かりにくいですね。
その為、工種別に分けて作成する必要があります。
正しい記述です。
管理項目は施工品質管理表の中に書かれている列で、目指す品質に直接関係している要因から取り上げます。
施工品質管理表は、建設業以外にも工場などの製品製造レーンなどで活用されています。
イメージがつきにくい場合、工場で作成されているものを考えてみましょう。
例えば車を作るのに、部品を搬入してから梱包するまで、各レーンに分かれて細かな作業が分担されます。
その細かな作業が「工程」の項目にあたり、工程の中で管理項目を1~2個決めます。
1つの工程の中に、品質管理すべき項目が2個以上ある場合は「目指す品質に直接関係している要因」を2つまでピックアップします。
「ボルト接合」という工程があれば「座金・ナット・ボルトの状態・破損の確認」「試験施工」「締め付け工具の精度確認」「締め付け手順の確認」「マーキング」と、たくさんの管理項目を挙げることができますが、書くスペースもない上、全て重要な管理項目なので、その中で特に「目指す品質に直接関係している要因」を選んで記載します。
間違った記述です。
別選択肢の「管理項目は、目指す品質に直接関係している要因から取りあげる。」に似ている選択肢ですが、違います。
別選択肢の解説に挙げたボルト接合の工程を例に挙げると、管理項目は各工程につき1~2個、目指す品質に直接関係している要因から取り上げて(ピックアップして)記載すると書きましたが、本選択肢の「品質に関する重要度の高い順に並べる」となると、たくさんの管理項目を全て記載し、重要順に並べないといけないことになります。
施工品質管理表はQC工程表とも呼ばれていて、メインは工程表です。
工程の順番に大きい項目で工程が書かれており、その中でチェックすべき品質項目が1~2個挙げられているもので、そこにたくさんの管理項目を重要順にバラバラで書くとかなり見づらく、結局何の管理表・工程表か分かりません。
正しい記述です。
施工品質管理表には、各品質をチェックする担当者を明記します。
一般的に、品質管理の責任者トップを現場所長又は現場代理人とした場合、他の所員が各工程の品質管理を担当し、
職人の施工→担当者のチェック→合格であれば責任者のチェック→不合格であれば是正
という流れになります。
工程表にはさまざまな種類があり、それぞれ、重点的に書きたい目的の為に使い分けています。
書込みすぎるとかえって見づらくなるので、重要なものに的を絞って工程表を書きます。
進捗度合いを見る為に出来高累計曲線を書いたり、作業手順と作業日数の関連を明確にするためにネットワーク工程表を書いたりします。
小学生の頃に習った世界地図の形状と似た話で、距離が正しい地図はあれ、面積が正しい地図はこれと、目的に応じて形の違う地図があり、それぞれ役立つ状況が違うというものがありましたね。
そう考えると、各工程表には目的・役立つ状況があるから、違い・特徴があるということですね。
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02
施工品質管理表(QC工程表)は、各工程の管理項目、管理方法を明らかにしたものをいいます。
設問の通りです。
工種別又は部位別に作成します。
設問の通りです。
目指す品質に直接関係している要因から取り上げていく必要があります。
誤りです。
QC工程表では、管理項目を並べる順序は決められていません。
設問の通りです。
品質管理を組織的に行うため、管理項目ごとに工事監理者、施工管理者など
管理担当者の分担を明確にすることが重要です。
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