2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
5 問42

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 5 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

塗装工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
  • 強溶剤系塗料のローラーブラシ塗りに、モヘアのローラーブラシを用いた。
  • オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行った。
  • モルタル面の塗装に、合成樹脂調合ペイントを用いた。
  • 壁面をローラーブラシ塗りとする際、隅やちり回りなどは、小刷毛を用いて先に塗布した。

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この過去問の解説 (2件)

01

塗材の適材適所をおさえましょう。

選択肢1. 強溶剤系塗料のローラーブラシ塗りに、モヘアのローラーブラシを用いた。

誤りです。

モヘアのローラーブラシは、強溶剤系塗料には不適です。

ウールなどが用いられます。

選択肢2. オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行った。

設問の通りです。

シンナーを使用して問題はありません。

選択肢3. モルタル面の塗装に、合成樹脂調合ペイントを用いた。

誤りです。

合成樹脂調合ペイントは、耐アルカリ性が劣るので、コンクリートや

モルタル等のアルカリ性素地の塗装には使用できません

選択肢4. 壁面をローラーブラシ塗りとする際、隅やちり回りなどは、小刷毛を用いて先に塗布した。

設問の通りです。

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02

塗装工事は防水工事のように、塗料の長い名前が設問文に載っていて、とっつきにくい人もいると思います。

よく出題される問題に絞って覚えていきましょう。

選択肢1. 強溶剤系塗料のローラーブラシ塗りに、モヘアのローラーブラシを用いた。

間違った記述です。

モヘアブラシは溶剤系塗料に向いていません。

強溶剤系・溶剤系塗料とは、シンナーやトルエン、ケトンなど、強い溶解力を持った塗料で、一般的には臭気の問題で、一般住宅には使われていません。

強溶剤系塗料を塗る際は、アクリルやポリエステルなどの合成繊維が向いています。

選択肢2. オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行った。

正しい記述です。

オイルステイン塗りとは、木材に使う油性塗料です。

塗料を薄めて伸ばしたり、色濃度を調整したりするシンナーは、オイルステイン塗りの材料に用いても問題ありません。

選択肢3. モルタル面の塗装に、合成樹脂調合ペイントを用いた。

間違った記述です。

合成樹脂調合ペイント塗りはSOP塗装とも呼ばれ、木部・鉄鋼面・亜鉛めっき鋼面の塗装に使われています。

モルタル面に向いているのは、マスチック塗り・アクリル樹脂系非水分散形塗料塗り・つや有合成樹脂エマルションペイント塗り・合成樹脂エマルションペイント塗り等です。

選択肢4. 壁面をローラーブラシ塗りとする際、隅やちり回りなどは、小刷毛を用いて先に塗布した。

正しい記述です。

四隅やちり回り、壁に取付けられている物との取合いなど、細かいところは小刷毛で先に塗布します。

ローラーは大きいので、細かい部分を塗るのに適していません。

まとめ

施工する場所(モルタル面や木部など)に対してどの塗装が適しているか等の問題は特に覚えにくいと思います。

過去問からよく出題されている問題をピックアップして覚えましょう。

本設問の「壁面をローラーブラシ塗りとする際、~~~先に塗布します」の問題は暗記せずとも考えたら答えられる問題です。

全部ではなく、間違えた問題・苦手な問題を中心に勉強しましょう。

参考になった数25