2級建築施工管理技士 過去問
令和5年(2023年)前期
問5 (1 問5)
問題文
鉄筋コンクリート構造の建築物の構造設計に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
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問題
2級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年)前期 問5(1 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート構造の建築物の構造設計に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
- 構造耐力上主要な部分である柱の主筋の全断面積の割合は、コンクリートの全断面積の0.4%以上とする。
- 構造耐力上主要な部分である柱の帯筋比は、0.2%以上とする。
- 床スラブの配力筋は、一般に主筋と直角に、スラブの長辺方向に配筋する。
- 四辺固定の長方形床スラブの中央部の引張鉄筋は、スラブの下側に配筋する。
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この過去問の解説 (3件)
01
構造設計に関する問題は頻出です。配筋の方法、配筋方向など、基礎的なところは押さえておきましょう。
構造耐力上主要な部分とは
・基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組み、土台
・斜材(筋交い、火打ち材)
・横架材(床、屋根、梁、けたなど)
を指します。
それらに絡む柱の主筋の全断面積の割合は、コンクリートの全断面積の0.8%以上とされています。
問題文のとおりです。建築基準法施行令 第七十七条 第四号に規定されています。
問題文のとおりです。床スラブのように平面状な場合には、主筋に対して直交方向に配置していきます。
問題文のとおりです。
よく混同し易いのが「構造耐力上主要な部分」と「主要構造部」です。似て非なるものですので、違いを明確にしておくことが大切です。
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02
この問題はコンクリート内の鉄筋の名前やどの力を負担しているかを覚えましょう。比率などの数字もあるので確認しましょう。
柱の断面面積の和は断面面積の0.8%以上の割合になるようにします。0.4ではなく0.8%です。
帯筋(おびきん)とはあばら筋とも呼ばれ、せん断力に対抗する種類の鉄筋です。設問の通り、帯筋比は0.2%になるようにします。
床スラブの配筋方法の1つの配力筋はスラブの長手方向にいれるのが一般的です。矩手方向に入る主筋とは直角に配筋し、ひび割れ防止効果や荷重を分散する役割を持っています。
四辺固定の長方形スラブの中央部の引張鉄筋は、スラブ下側で曲げモーメントが発生するため下側に配筋します。
用語の意味をおさえ、鉄筋の配置方向も確認しましょう。
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03
RC構造(鉄筋コンクリート造)における基準を覚えましょう。基準の数字、配筋方向などしっかり覚えましょう。
構造耐力上主要な部分(床・梁(大梁・小梁)・柱・壁・基礎など)の主筋の全断面積の割合は、コンクリート部分の全断面積の0.8%以上となります。
帯筋とは、柱の主筋を拘束し、せん断を抑えるための補強鉄筋です。
柱の帯筋比は0.2%以上になります。
また柱のせん断補強筋を帯筋、梁のせん断補強金をあばら筋といいます。
床スラブの配力筋は主筋と直角(長辺方向)に配筋します。
主筋は短辺方向、配力筋は長辺方向に配筋すると覚えてください。
四辺固定の長方形床スラブでは、引張力応力は下方側に発生します。
そのため、中央部の引張鉄筋はスラブの下側に配筋する。
RC構造では鉄筋が大事です。用語、意味をイメージしながら覚えましょう。
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