2級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)前期
3 問1

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この過去問の解説 (2件)

01

建築の前段階として重要な工事が「根切り」や「山留め」になります。

根切り:建物の基礎や地下室を造るために、適切な空間を確保するための工事

山留め:地盤を掘削する際、周りの地盤が崩れないように押さえる工事

です。

選択肢1. 控え(タイロッド)アンカー工法は、山留め壁頭部の変形を抑制したい場合に有効である。

問題文の通りです。

控えアンカー工法は山留壁の背面に控えの杭を打ち込み壁の崩壊を防ぎます。

選択肢2. 場所打ち鉄筋コンクリート地中壁は、軟弱地盤や根切り底が深い掘削となる施工に適している。

問題文の通りです。

選択肢3. 親杭横矢板壁は、遮水性がなく、地下水位の高い地盤では地下水処理を併用する必要がある。

問題文の通りです。

親杭横矢板壁は文字通り、打ち込んだH鋼の間に板を並べて壁を構成しますので止水性はありません。

選択肢4. トレンチカット工法は、根切り工事の範囲が狭い場合に適している。

トレンチカット工法は掘削工事の1つです。広い面積の工事を行う際に採用されます。

まとめ

根切りと山留めの関係性は密接です。頻出問題ですので関連づけて理解しておきましょう。

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02

根切りとは基礎や地下部分を構築するための地盤の掘削のことです。山留めとは根切りの際に地盤の崩壊などを防止するためのものです。

選択肢1. 控え(タイロッド)アンカー工法は、山留め壁頭部の変形を抑制したい場合に有効である。

地盤アンカーによって山留め壁をおさえるアンカー工法の一種で、山留め壁頭部の変形を抑制したい場合に有効です。

選択肢2. 場所打ち鉄筋コンクリート地中壁は、軟弱地盤や根切り底が深い掘削となる施工に適している。

場所打ち鉄筋コンクリート地中壁は地中に鉄筋コンクリート壁を構築する工法で、軟弱な地盤や根切り底が深い掘削となる施工に適しています。

選択肢3. 親杭横矢板壁は、遮水性がなく、地下水位の高い地盤では地下水処理を併用する必要がある。

親杭横矢板壁工法は遮水性がないため、地下水処理を併用します。軟弱地盤やヒービング(底面に周面の地盤が盛り上がる現象)が起きやすい場所には適さない工法です。

選択肢4. トレンチカット工法は、根切り工事の範囲が狭い場合に適している。

トレンチカット工法は建物周辺に溝掘りし、その部分の構造物を作り、先行した構造物を山留め壁代わりにする工法です。広く浅い軟弱な地盤の大規模な場合に適しています。

まとめ

山留め工事の工法の種類やそれぞれの適した環境などをしっかり暗記しましょう。

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