2級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)前期
3 問7

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年)前期 3 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

外壁の張り石工事において、湿式工法と比較した場合の乾式工法の特徴として、最も不適当なものはどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

張り石工事に関する問題です。乾式工法(金物に石を据え付ける)と湿式工法(モルタルで石を接着する)の違いをイメージし、解答しましょう。

選択肢1. 地震時の躯体の挙動に追従しにくい。

乾式工法は金物に石を固定するもので、地震などの躯体挙動時に追従しやすい特徴があります。よって石が比較的割れにくい工法です。

選択肢2. 石材の熱変形による影響が少ない。

問題文のとおりです。

選択肢3. 白華現象が起こりにくい。

問題文のとおりです。湿式工法に比べるとモルタルの量が少ないため、白華現象は起こりにくいとされています。

白華現象(=エフロレッセンス)とは、材料内部に浸透した水分により表面に白い粉として現れる現象で、長期的にはコンクリートの強度低下や爆裂(鉄筋の腐食・露出)に繋がる恐れがあります。

選択肢4. 工期短縮を図りやすい。

問題文のとおりです。湿式工法に比べ作業工程が少ないためです。

まとめ

外壁、特にこのような張り石工事の問題もよく出題されます。各工法の長短所をまとめておきましょう。

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02

外壁の張り石工事には乾式工法と湿式工法の2種類があります。大きな違いはモルタルを充填するのが湿式工法でしないのが乾式工法です。それぞれの特徴を理解しましょう。

選択肢1. 地震時の躯体の挙動に追従しにくい。

乾式工法はモルタルを充填しない分、躯体の変動の影響を受けにくいため、地震対策とされているため、追従しやすい工法です。

選択肢2. 石材の熱変形による影響が少ない。

乾式工法で使用される金物は石材の熱変形を吸収できる機構となっているため、影響は少ないです。

選択肢3. 白華現象が起こりにくい。

白華現象とは石材表面に炭酸カルシウムが残留し、白くなる現象のことです。原因は石材の裏面に侵入した水です。乾式工法は水抜きにより、水が外に輩出されるため白華現象や凍結にも強い特徴があります。

選択肢4. 工期短縮を図りやすい。

設問の通り、乾式工法のほうが湿式工法より作業工程が少ないため、工期短縮ができます。

まとめ

張り石工法は特に乾式工法と湿式工法について多く出題されるためチェックしましょう。

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