2級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)前期
3 問8

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年)前期 3 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

金属の表面仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ステンレス鋼のNo.2Bは、母材を冷間圧延して熱処理、酸洗いした後、適度な光沢を与えるために軽い冷間圧延をした仕上げである。
  • アルミニウムの自然発色皮膜は、母材を陽極酸化処理した後に着色や染色を行わず、素地のシルバー色のままとした無着色仕上げである。
  • 鋼材の電気めっきは、母材を電解液中で通電して、表面に皮膜金属を生成させた仕上げである。
  • 銅合金の硫化いぶしは、母材の表面に、硫黄を含む薬品を用いて褐色に着色した仕上げである。

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この過去問の解説 (2件)

01

金属の仕上げ工事はマイナーな問題で聞きなれない単語が多いかもしれませんが、頑張って暗記しましょう。

選択肢1. ステンレス鋼のNo.2Bは、母材を冷間圧延して熱処理、酸洗いした後、適度な光沢を与えるために軽い冷間圧延をした仕上げである。

ステンレス鋼のNo.2BとはNO.2D材を冷間圧延して適当な光沢を与えたものです。

選択肢2. アルミニウムの自然発色皮膜は、母材を陽極酸化処理した後に着色や染色を行わず、素地のシルバー色のままとした無着色仕上げである。

アルミニウムの自然発色被膜は陽極酸化処理時に被膜が自然に発色する被膜をいいます。設問は無着色陽極酸化被膜のことを指します。

選択肢3. 鋼材の電気めっきは、母材を電解液中で通電して、表面に皮膜金属を生成させた仕上げである。

電気めっきは鋼材を亜鉛めっき液に浸し、電気を流し電解処理をすることで被膜を形成させることで防錆をとるものです。被膜が薄いためめっき後はクロメート処理をするのが一般的です。

選択肢4. 銅合金の硫化いぶしは、母材の表面に、硫黄を含む薬品を用いて褐色に着色した仕上げである。

硫化いぶしは乾式硫化ともいい、銅合金属金物の製品に硫化ペーストを用いて、褐色に着色した仕上げのことを指します。

まとめ

金属工事の問題は科学用語が多いため覚えにくいかもしれませんが、頑張りましょう。

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02

アルミニウムやステンレスなどの金属仕上げに関する問題です。

選択肢1. ステンレス鋼のNo.2Bは、母材を冷間圧延して熱処理、酸洗いした後、適度な光沢を与えるために軽い冷間圧延をした仕上げである。

問題文のとおりです。ステンレスの表面仕上げとしては最も一般的です。

選択肢2. アルミニウムの自然発色皮膜は、母材を陽極酸化処理した後に着色や染色を行わず、素地のシルバー色のままとした無着色仕上げである。

自然発色被膜は、アルミニウム合金・電解浴・電源波形等電解条件によって、皮膜そのものが独特の色調に発色します。

選択肢3. 鋼材の電気めっきは、母材を電解液中で通電して、表面に皮膜金属を生成させた仕上げである。

問題文のとおりです。

選択肢4. 銅合金の硫化いぶしは、母材の表面に、硫黄を含む薬品を用いて褐色に着色した仕上げである。

問題文のとおりです。

まとめ

金属の表面処理については1問程度出題されます。素材による仕上げの方法をしっかり覚えましょう。

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