2級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)前期
4 問8

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年)前期 4 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

トルシア形高力ボルトの本締め完了後に確認すべき事項として、最も不適当なものはどれか。
  • ナット回転量は、各ボルト群のナットの平均回転角度の±30°以内であることを確認する。
  • 一次締めの後につけたマークのずれにより、共回りが生じていないことを確認する。
  • ボルト締付けの合否は、トルク値を測定して確認する。
  • ナット面から突き出たボルトの余長が、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認する。

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この過去問の解説 (2件)

01

トルシア形高力ボルトは、建築工事の中でも特に鉄骨建方には必須の部材です。

一定以上の回転力が加わることでボルトの先端部分が破断し、締め付けが十分であるかの確認ができます。

選択肢1. ナット回転量は、各ボルト群のナットの平均回転角度の±30°以内であることを確認する。

問題文のとおりです。

選択肢2. 一次締めの後につけたマークのずれにより、共回りが生じていないことを確認する。

問題文のとおりです。

一次締付け後はボルト軸☞ナット部☞座金☞被締結材までを直線的にマーキングし、本締め完了後にマークがズレているか確認します。

選択肢3. ボルト締付けの合否は、トルク値を測定して確認する。

ボルト本締め後の検査方法としては、

①すべてのボルトにおいて、ピンテール(先端部)が破断している

②1次締付け後のマーキングのズレにより、共まわりや軸まわりがないことなどを目視検査

③ボルトの余長(ナットよりボルト頭が一定以上露出している)

などがあります。

選択肢4. ナット面から突き出たボルトの余長が、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認する。

問題文のとおりです。

まとめ

高力ボルト締めは施工管理が分かりやすい方法ですが、締付けが十分でない場合は取替えなどの対応が必要になります。

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02

トルシア形高力ボルトとはボルトのノッチ部(ピンテール)が締め付けにより、破断することで適正な軸力が得られるように設計されたボルトです。トルシア形高力ボルトの本締め後に確認する事項を確認しましょう。

選択肢1. ナット回転量は、各ボルト群のナットの平均回転角度の±30°以内であることを確認する。

設問の通り、ナットの回転量は各ボルト群のナットの平均回転角度のプラスマイナス30°以内の範囲でなくてはなりません。

選択肢2. 一次締めの後につけたマークのずれにより、共回りが生じていないことを確認する。

設問の通り、一次締めの後に着けたマークのズレにより、共回りしてないことを確認しましょう。

選択肢3. ボルト締付けの合否は、トルク値を測定して確認する。

トルシア形高力ボルトのボルト締め付け合否は、トルク値ではなくノッチ部(ピンテール)が破断することで確認します。

選択肢4. ナット面から突き出たボルトの余長が、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認する。

設問の通り、ボルトの余長はねじ1山から6山までの範囲であることを確認します。

まとめ

品質管理は施工管理法の重要な項目です。しっかり暗記しましょう。

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