2級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)前期
5 問1

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年)前期 5 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋のかぶり厚さに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
  • 設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工誤差を考慮した割増を加えたものである。
  • かぶり厚さは、ひび割れ補強筋についても確保する。
  • かぶり厚さとは、鉄筋の中心からコンクリートの表面までの距離である。
  • 土に接するスラブのかぶり厚さには、捨コンクリートの厚さを含む。

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この過去問の解説 (2件)

01

鉄筋コンクリート造でも特に重要な「かぶり厚さ」に関する問題です。

特に、最低限の厚みが必要な「最小かぶり厚さ」は施工部位ごとに定められており、最小かぶり厚さが不足する場合は法令違反となります。

選択肢1. 設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工誤差を考慮した割増を加えたものである。

問題文のとおりです。

設計段階では、最低限必要なかぶり厚さに加え、実施工で生ずる可能性のある「誤差数値」を見込みます。

一般的には「最小かぶり厚さ+10㎜」にて設定するケースが多いです。

選択肢2. かぶり厚さは、ひび割れ補強筋についても確保する。

問題文のとおりです。

選択肢3. かぶり厚さとは、鉄筋の中心からコンクリートの表面までの距離である。

かぶり厚さは、「鉄筋表面」から「コンクリート表面」までの距離を指します。

選択肢4. 土に接するスラブのかぶり厚さには、捨コンクリートの厚さを含む。

土に接するスラブのかぶり厚さには、捨コンクリートの厚さは考慮しません。

まとめ

鉄筋コンクリート造においては、鉄筋がコンクリート中に適切に配置されていないと設計通りの強度を発現できません。

実際の管理でも、スケールを使った目視や、スペーサーを適切に配置する等の方法が採られます。

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02

鉄筋のかぶり厚さは細かい留意事項や規定のかぶり厚さが決められています。よく確認しましょう。

選択肢1. 設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工誤差を考慮した割増を加えたものである。

設問の通り、設計かぶり厚さは最小かぶり厚さに施工誤差を見込んで10㎜割り増ししたものです。

選択肢2. かぶり厚さは、ひび割れ補強筋についても確保する。

設問の通り、かぶり厚さはひび割れ補強筋についても確保します。

選択肢3. かぶり厚さとは、鉄筋の中心からコンクリートの表面までの距離である。

かぶり厚さは鉄筋の中心ではなく、鉄筋の最も外側の鉄筋正面からコンクリ―ト表面までの最距離をいいます。

選択肢4. 土に接するスラブのかぶり厚さには、捨コンクリートの厚さを含む。

土に接するスラブのかぶり厚さには、捨てコンクリートの厚さは含みません。

まとめ

鉄筋工事のかぶり厚の問題は出題率が高いので確実に暗記しましょう。

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