2級建築施工管理技士 過去問
令和5年（2023年）後期
問7 (1 問7)

独立フーチング基礎は、脚柱に生じる曲げモーメントを負担させるため、基礎梁（地中梁）で連結します。

洪積層とは古くからある地盤で強度が大きいのが特徴です。

沖積層と比べると洪積層は、建築物の支持地盤として適しています。

液状化現象とは地震により地面が揺らされ、地面が液体のようになる現象です。

粘土性より砂質性のほうが生じやすいのは圧密性の違いにあり、砂質地盤のほうが液状化現象が起きやすいです。

鉛直支持力とは建物を支える縦方向の、地面から押し返す力を指します。

基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど、鉛直支持力は大きくなります。

〇

設問の記述通りです。

独立基礎を基礎梁で連結することにより、曲げモーメントを効果的に負担させ、建物の安定性を確保することができます。

〇

設問の記述通りです。

洪積層は古く、長期間の圧密により安定した硬い地盤を形成しています。

対して沖積層は比較的新しい地層で、軟弱地盤も含まれます。

よって、古く硬い安定した洪積層の方が支持地盤として適しています。

〇

設問の記述通りです。

液状化現象とは、地震などの強い揺れによって地盤が液状化する現象です。

地盤に含まれる砂や水が分離し砂粒同士の摩擦が外れることで発生する現象なので、砂質地盤の方が生じやすいです。

×

直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れが深くなるほど大きくなります。

正しい記述です。

キーワード: 独立フーチング基礎、基礎梁、連結
説明: 独立フーチング基礎は、各フーチング間の荷重分散や一体性を確保するために、基礎梁で連結することが一般的です。

正しい記述です。

キーワード: 洪積層、沖積層、支持地盤
説明: 洪積層は、一般に堆積後の固結が進んでおり、沖積層に比べ支持力が高い場合が多いため、建築物の支持地盤として適しているとされます。

※中（沖積層）<高（洪積層）と覚えても良いかもしれません。

正しい記述です。

キーワード: 液状化、砂質地盤、粘性土地盤
説明: 液状化は、細粒の粘性土よりも、粒子が粗く排水性の高い砂質地盤で生じやすい現象です。

誤った記述です。

キーワード: 直接基礎、鉛直支持力、根入れ深さ
説明: 直接基礎の場合、基礎スラブの根入れ深さが深くなると、基礎と地盤との間の摩擦や圧力分散効果が向上し、鉛直支持力はむしろ増加する傾向にあります。「深くなるほど小さくなる」という記述は、不適切です。