2級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)前期
問9 (ユニットB 問5)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年)前期 問9(ユニットB 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • べた基礎は、独立基礎にすると底面が著しく広くなる場合等に用いられる。
  • 複合フーチング基礎は、隣接する柱間隔が狭い場合等に用いられる。
  • 独立フーチング基礎は、一般に基礎梁で連結する。
  • 直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より浅くする。

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この過去問の解説 (2件)

01

基礎構造に関する問題です。

選択肢1. べた基礎は、独立基礎にすると底面が著しく広くなる場合等に用いられる。

正しい記述です。

 

キーワード: べた基礎、独立基礎、底面積

説明: べた基礎は、地盤の支持力が比較的小さい場合や、独立基礎にした場合に底面積が著しく広くなり経済的でない場合に用いられます。

選択肢2. 複合フーチング基礎は、隣接する柱間隔が狭い場合等に用いられる。

正しい記述です。

 

キーワード: 複合フーチング基礎、隣接柱間隔

説明: 複合フーチング基礎とは、二本以上の柱を一つの基礎で支える方法です。

隣接する柱の間隔が狭く、それぞれの基礎が独立して設けにくい場合等に用いられます。

選択肢3. 独立フーチング基礎は、一般に基礎梁で連結する。

正しい記述です。

 

キーワード: 独立フーチング基礎、基礎梁、連結

説明: 独立フーチング基礎は各柱の基礎が独立していますが、地震力や不等沈下に対して安定性を高めるため、基礎梁で連結されます。

選択肢4. 直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より浅くする。

誤った記述です。

 

キーワード: 直接基礎、地下凍結深度、凍上

説明: 直接基礎の底面は、凍結による地盤の膨張や凍上による基礎の浮き上がりを防ぐため、冬季の地下凍結深度よりも深く設置しなければなりません。

まとめ

基礎構造の種類と用途について理解を深めましょう!

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02

基礎構造には、建物の用途や地盤の状態、構造的安定性などの条件に応じて複数のタイプが存在します。

用語の正しい意味と使われる状況(いつ・なぜ使うか)を理解しておくと迷いにくくなります。

 

選択肢1. べた基礎は、独立基礎にすると底面が著しく広くなる場合等に用いられる。

べた基礎は、建物全体を面で支持する基礎です。

独立基礎だと、底面積が大きくなりすぎる場合などに採用されます。

 

よって正しい記述となります。

選択肢2. 複合フーチング基礎は、隣接する柱間隔が狭い場合等に用いられる。

複合フーチング基礎は、近接する2本以上の柱を1つの基礎で支える方法です。

柱の間隔が狭いときや、敷地の制約があるときに用いられます。

 

よって正しい記述となります。
 

選択肢3. 独立フーチング基礎は、一般に基礎梁で連結する。

独立フーチング基礎は、柱ごとに設けられますが、

地震等による変形を防ぐために基礎梁でつなぐのが一般的です。

 

よって正しい記述となります。
 

選択肢4. 直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より浅くする。

浅くすると、凍結による地盤の持ち上がり(凍上)で建物が浮き上がるおそれがあるため、基礎底面は凍結深度よりも深く しなければなりません。

 

よって誤った記述となります。

 

まとめ

今回の選択肢では、「べた基礎」「独立フーチング基礎」「複合フーチング基礎」「直接基礎」についての記述が登場しました。

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