2級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)前期
問10 (ユニットB 問6)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年)前期 問10(ユニットB 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

構造材料の力学的性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が安定を失って曲がる現象を座屈という。
  • 一定の大きさの持続荷重によって、時間とともにひずみが増大する現象をクリープという。
  • 鋼材が極めて多数回の繰返し荷重を受けることによって生じる破壊を疲労破壊という。
  • 物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても変形が残る性質を弾性という。

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この過去問の解説 (2件)

01

構造材料の力学的性質に関する問題です。

選択肢1. 細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が安定を失って曲がる現象を座屈という。

正しい記述です。

 

キーワード: 座屈、安定性

説明: 座屈とは細長い材に圧縮力が作用した際、一定の限界を超えると安定性を失い、横方向に曲がる現象です。

選択肢2. 一定の大きさの持続荷重によって、時間とともにひずみが増大する現象をクリープという。

正しい記述です。

 

キーワード: クリープ、持続荷重、ひずみ

説明: クリープとは一定の持続荷重によって、時間の経過とともにひずみが増大する現象です。

選択肢3. 鋼材が極めて多数回の繰返し荷重を受けることによって生じる破壊を疲労破壊という。

正しい記述です。

 

キーワード: 疲労破壊、繰返し荷重

説明: 鋼材が多数回の繰返し荷重により破壊に至る現象は疲労破壊といいます。

選択肢4. 物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても変形が残る性質を弾性という。

誤った記述です。

 

キーワード: 弾性、塑性

説明: 外力を加えて変形した後に外力を除いても変形が残る性質は塑性に関するものであり、弾性は外力が除かれると元の形状に戻る性質を示します。

まとめ

構造材料の力学的性質に関する基本知識について理解を深めましょう!

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02

力学的性質(弾性・塑性・座屈・疲労・クリープなど)の定義を正確に覚えておくことが重要です。

選択肢1. 細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が安定を失って曲がる現象を座屈という。

座屈とは、圧縮力を受けた細長い部材が横方向に曲がる現象です。

 

よって正しい記述となります。

 

選択肢2. 一定の大きさの持続荷重によって、時間とともにひずみが増大する現象をクリープという。

クリープとは、同じ荷重をかけ続けると、時間とともにじわじわと変形が進む現象です。

 

よって正しい記述となります。

選択肢3. 鋼材が極めて多数回の繰返し荷重を受けることによって生じる破壊を疲労破壊という。

鋼材に小さな力が何度も繰り返しかかると、少しずつ傷んで最後には壊れてしまうことがあります。
この現象を「疲労破壊」といいます。

 

よって正しい記述となります。

選択肢4. 物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても変形が残る性質を弾性という。

力を加えて変形させたあと、力を取り除いても形が元に戻らない性質は塑性です。
一方、力を加えても、取り除けば元の形に戻る性質は弾性といいます。

 

よって誤った記述となります。

まとめ

弾性と塑性の混同は特に出題されやすいので、用語の正確な理解が合否を分けるポイントになります。

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