2級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)後期
問19 (ユニットD 問2)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年)後期 問19(ユニットD 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋のかぶり厚さ及びスペーサーに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 直接土に接する布基礎の立上り部の最小かぶり厚さは、30mmとした。
  • 腹筋を外付けする大梁の最小かぶり厚さは、幅止め筋の外側表面から確保した。
  • 柱のスペーサーは、上段を梁下より500mm程度の位置から割り付けた。
  • スラブに用いるスペーサーは、鋼製とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

鉄筋のかぶり厚さ及びスペーサーに関する問題です!

選択肢1. 直接土に接する布基礎の立上り部の最小かぶり厚さは、30mmとした。

誤った記述です。


キーワード: 布基礎・かぶり厚さ
説明:
直接土に接する布基礎は、コンクリートと土との接触による中性化や凍結等の影響を受けやすいため、最小かぶり厚さは40mm以上です。

(建築基準法施行令第79条)

選択肢2. 腹筋を外付けする大梁の最小かぶり厚さは、幅止め筋の外側表面から確保した。

正しい記述です。


キーワード: かぶり厚さ測定・幅止め筋
説明:
かぶり厚さは、最外側にある鉄筋の外側表面から測定します。

腹筋を外付けする際も、幅止め筋の位置を基準にかぶり厚さを確保します。

選択肢3. 柱のスペーサーは、上段を梁下より500mm程度の位置から割り付けた。

正しい記述です。


キーワード: 柱用スペーサー・割り付け位置
説明:
上段は梁下から約500mm下がった位置に割り付けることで、梁座屈部とのクリアランスを確保しつつかぶり厚さを確保できます。

選択肢4. スラブに用いるスペーサーは、鋼製とした。

正しい記述です。


キーワード: スラブ用スペーサー・鋼製チェア
説明:
スラブでは、かぶり厚さを確保するために鋼製チェアを用います。

まとめ

各工具について理解を深めましょう!

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02

この問題では、鉄筋コンクリート構造における鉄筋のかぶり厚さの規定と、スペーサーの適切な使用方法を問われています。

選択肢1. 直接土に接する布基礎の立上り部の最小かぶり厚さは、30mmとした。

直接土に接する布基礎の最小かぶり厚さは、40mmです。

雨水や土壌中の水分によって鉄筋が腐食しやすいため、かぶり厚さを厚くする必要があります。

 

よって誤った記述となります。

 

選択肢2. 腹筋を外付けする大梁の最小かぶり厚さは、幅止め筋の外側表面から確保した。

腹筋が外付けされた大梁では、最も外側にある鉄筋は幅止め筋となります。

かぶり厚さは最外側の鉄筋から測定するため、幅止め筋の外側表面からかぶり厚さを確保します。

 

よって正しい記述となります。

 

 

選択肢3. 柱のスペーサーは、上段を梁下より500mm程度の位置から割り付けた。

柱のスペーサー配置では、梁下から500mm程度距離を確保して上段スペーサーを配置します。

 

よって正しい記述となります。

 

 

 

 

選択肢4. スラブに用いるスペーサーは、鋼製とした。

スラブは水平部材で荷重が大きいため、強度の高い鋼製スペーサーを使用します。

 

よって正しい記述となります。

 

 

まとめ

かぶり厚さの規定値と、スペーサーの適切な使用方法について理解しましょう。

直接土に接する布基礎の立上り部の最小かぶり厚さは、40mm以上です。

上記は必ず覚えましょう。

 

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