国内旅行業務取扱管理者の過去問
平成29年度(2017年)
国内旅行実務 問80

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問題

国内旅行業務取扱管理者試験 平成29年度(2017年) 国内旅行実務 問80 (訂正依頼・報告はこちら)

旅館の宿泊に関する次の記述のうち、資料に基づき、正しいものを1つ選びなさい。
(注1)「モデル宿泊約款」によるものとする。
(注2)消費税等諸税の計算は行わないものとする。
(注3)選択肢2.4.は、サービス料の計算を行わないものとする。また、選択肢4.は、旅館が客室の延長使用に応じたものとする。
(注4)この旅館は、宿泊契約が成立したとき、指定期日までの申込金の支払いを求め、宿泊客はこれを履行するものとする。よって、宿泊客が宿泊契約を解除したときの違約金支払義務があるものとする。

〈資料〉
この旅館は、以下のとおりに定めている。
●基本宿泊料:大人1人あたり1泊2食付10,000円
●サービス料:10%
●室料相当額:基本宿泊料の70%
●チェックアウト:午前10時
  • 大人1人が1泊するとき、旅館は申込金を10,000円とすることができる。
  • 小学生が子供用食事と寝具の提供を受けたときの子供料金は1人7,000円である。
  • 違約金は、基本宿泊料10,000円にサービス料1,000円を合算した11,000円に対して計算する。
  • 客室を午後2時まで延長使用したときの時間外追加料金は3,000円である。

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この過去問の解説 (3件)

01

宿泊期間が3日(3泊)以内の場合、基本宿泊料の範囲内の金額の申込金を受け取ることができるので、正しいのは1です。

小学生以下の子供が、子供用の食事と寝具の提供を受けたときの子供料金は、大人料金の50%なので、2は誤りです。

サービス料は違約金の計算対象に含まれないので、3も誤っています。

客室を3時間超から6時間まで延長使用したときの時間外追加料金は、室料相当額の1/2です。本問の場合は、10,000円×0.7×1/2=3,500円となるので、4も誤りです。

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02

正解は1です。

モデル宿泊約款では、申込金の上限を宿泊期間分の基本宿泊料までに定めています。(ただし、最大3日間分まで)
この設問のケースでは上限10,000円で合っています。

2は誤りの内容です。
子供用食事と寝具の提供の場合の子供料金は50%、つまり5,000円となります。
ちなみに70%となるのは、大人に準じる食事と寝具の提供の場合です。

3も誤りの内容です。
違約金は基本宿泊料に対して計算します。サービス料は含みません。
「サービスはまだ行われていないから」と解釈されることもありますが、実際にはサービス料の定義自体が曖昧であり、ここでは「ルールとしてそう定められているから違約金にサービス料は含めない」と覚えるのが無難です。

4も誤りの内容です。
この設問での超過時間は4時間(10時~14時)なので、計算では3時間を超えて6時間までの50%(2分の1)が適用されます。
さらに、室料と基本宿泊料が異なる点にも注意しましょう。
室料相当額は10,000円 × 70%で7,000円。
これに50%適用で時間外追加料金は3,500円となるのが正しい計算です。

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03

正解は1です。
申込金は、宿泊期間(3日を超えるときは3日間)の基本宿泊料が限度になります。

2 子供用食事と寝具の提供を受けた場合の宿泊料は50%です。
(10,000円 × 50%=5,000円)
  大人に準じる食事と寝具の提供を受けた場合は70%、寝具のみの提供の場合は30%です。

3 取消は宿泊前に行われるため、取消をした時点ではサービスが発生していません。そのため、サービス料に対する違約料は発生しません。

4 10時(チェックアウト時刻)~14時は4時間です。
10,000円 × 70%=7,000円(室料を算出)
7,000 × 50%=3,500円が正解です。
超過料金は室料に対し、3時間まで:3分の一、6時間まで:2分の一、
6時間以上:全額がかかります。

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