国内旅行業務取扱管理者の過去問
平成29年度(2017年)
国内旅行実務 問79

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問題

国内旅行業務取扱管理者試験 平成29年度(2017年) 国内旅行実務 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

貸切バスによる運送に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 「配車日が8月1日、1台120,000円で契約した貸切バス1台」の運送契約を契約責任者の都合で7月23日に解除した場合、バス会社は、24,000円の違約料を申し受けることができる。
  • 下限額を所定の運賃とする貸切バスの運行において、運行当日、契約責任者の都合により運送申込書に記載した終着予定時刻より1時間延着したため、所定の運賃に変更が生じた。精算の結果、その精算した運賃が、所定の運賃を超えることとなった場合であっても、バス会社は、運賃の追徴の措置を講じることはできない。
  • バス会社は、ガイド料、有料道路利用料、航送料、駐車料、乗務員の宿泊費等当該運送に関連する費用について、契約責任者の負担とすることができる。
  • 法令により交替運転者の配置が義務付けられる場合、その他、交替運転者の配置について運送申込者と合意した場合には、バス会社は、交替運転者配置料金の上限額及び下限額の範囲内で計算した額の交替運転者配置料金を収受することができる。

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この過去問の解説 (3件)

01

一般貸切旅客自動車運送事業運送約款に関する設問です。
正解(誤り)は2です。
「契約責任者の都合による場合」であることがポイントで、自動車の故障や受け手の会社側に責任がある場合はこの限りではありません。

1 取消料は、予約台数の20%以上の車両数に変更があった場合に発生します。
取消料率は以下となります。
14~8日前:20%
7~24時間前:30%
24時間前~:50%

3 設問の通りです。

4 設問の通りです。

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02

正解(誤っているもの)は2です。

ちなみにこの設問では「契約責任者の都合により」と断っていますが、他の理由(たとえば渋滞による遅延など)であっても追徴が禁じられているわけではありません。
運行行程に何らかの変更があり、精算の結果、差額が発生するのであれば追徴または払戻しの可能性はあります。

1は正しい内容です。
この場合は「配車日の14日前から8日前まで」の解除に当たり、20%相当額の違約料を適用、つまり24,000円で合っています。

3も正しい内容です。
正規の運賃、料金に加え、その運行に付随して必要となる経費については別途請求対象(もしくは現地で直接支払い)となります。

4も正しい内容です。
こちらは3の「別途経費請求」ではなく、正規の料金として定められているものの一部です。(他に深夜早朝運行料金など)

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03

配車日の14日前~8日前の間に契約責任者の都合で運送契約が解除された場合、バス会社は運賃・料金の20%分の取消料を収受できるので、1は正しいです。

3と4も正当な理由に基づいて契約責任者に負担を求めているので、正しい選択肢です。

誤っているのは2で、契約責任者の都合により所定の運賃を超えた場合には、バス会社は運賃の追徴を行うことができます。

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