国内旅行業務取扱管理者の過去問
令和4年度（2022年）
国内旅行実務 問27

この問題の選択肢の中で誤っているものは「日本で4番目に大きい約103km²に及ぶ面積の湖で、白鳥浜には多数の白鳥が飛来する。」です。

【日本で4番目に大きい約103km²に及ぶ面積の湖で、白鳥浜には多数の白鳥が飛来する。】が誤った記述です。

宍道湖の特徴として下記があげられます。

・宍道湖七珍

・夕景

・嫁ヶ島

・ラムサール条約※

・小泉八雲と宍道湖

※ラムサール条約（湿地に関する国際条約）は、1971年にイランのラムサールで採択された国際的な湿地保護に関する条約です。この条約は、重要な湿地の保護と持続可能な利用を目的としており、登録地として指定された湿地は「ラムサール登録地」として国際的に認識されています。

誤っている選択肢は、「日本で4番目に大きい約103km²に及ぶ面積の湖で、白鳥浜には多数の白鳥が飛来する。」です。

日本で４番目に大きい湖は、福島県にある猪苗代湖（いなわしろこ）です。

・ラムサール条約：国際的に重要な湿地を国際協力を通じて保全することを目的とし、水鳥の生息地としてだけではなく、湿地そ　のものが持つ機能・資源・価値を将来にわたり維持していこうとする条約です。ラムサール条約の日本国内第1号の登録湿地は北海道の釧路湿原です。（釧路湿原国立公園連絡協議会サイト参照）

選択肢をみていきましょう。

①　宍道湖：（しんじこ）は、島根県松江市と出雲市にまたがる、海水と真水の混ざった汽水湖です。ガン・カモなど有数の水鳥の渡来地で、ヤマトシジミの一大産地としても知られています。日本百景にも選ばれています。

・猪苗代湖：（いなわしろこ）は、福島県会津若松市、郡山市、耶麻郡猪苗代町にまたがる日本で４番目に大きい湖で、ハクチョウの飛来地としても知られています。

これより、「 日本で4番目に大きい約103km2に及ぶ面積の湖で、白鳥浜には多数の白鳥が飛来する。」は猪苗代湖のことなので、誤った内容です。

日本の湖を大きい順に並べると、1、琵琶湖（びわこ、滋賀県）　2、霞ケ浦（かすみがうら、茨城県）　3、サロマ湖（北海道）、４、猪苗代湖（いなわしろこ、福島県）　5、中海（なかうみ、島根県・鳥取県）です。

②  海水が入り混じった汽水湖のため魚種が豊富で「宍道湖七珍」と呼ばれる湖の幸が名物料理となっている。

正しい内容です。

・「宍道湖七珍」とは、スズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ（ワカサギ）、シラウオ、コイ、シジミ（ヤマトシジミ）の7つです。

③ 小泉八雲も愛したと言われる夕景の美しさで知られ「日本の夕陽百選」にも選ばれている。

正しい内容です。

・宍道湖からの夕日はとても美しく、日本の夕陽百選（にほんのゆうひひゃくせん）に選ばれています。

③   湖には悲しい伝説の残る小島「嫁ヶ島」が浮かんでいる。

正しい内容です。

・嫁ヶ島（よめがしま）は、島根県松江市にある宍道湖唯一の島で、無人島です。悲しい伝説が残されています。