国内旅行業務取扱管理者の過去問
令和5年度(2023年)
国内旅行実務 問26

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問題

国内旅行業務取扱管理者試験 令和5年度(2023年) 国内旅行実務 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 世界文化遺産に登録されたのは2007年である。
  • 玉造温泉は構成資産のひとつであり、銀山とその周辺地域の支配における政治的中心地として活況を呈した。
  • 構成資産には、19世紀における石見銀山の有力商人の社会的地位や生活の変遷を良好に示す町家建築の熊谷家住宅のほか、信仰関連遺跡である羅漢寺五百羅漢も含まれている。
  • 石見銀の採掘・精錬から運搬・積み出しに至る鉱山開発の総体を表す「銀鉱山跡と鉱山町」、「港と港町」、及びこれらをつなぐ「街道」から成っている。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題の答えは、「玉造温泉は構成資産のひとつであり、銀山とその周辺地域の支配における政治的中心地として活況を呈した。」が誤っている記述となります。

選択肢2. 玉造温泉は構成資産のひとつであり、銀山とその周辺地域の支配における政治的中心地として活況を呈した。

この説明文は、玉造温泉ではなく温泉津温泉(ゆのつ)についての記述になるため、誤りです。

 

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02

誤っている選択肢は、「玉造温泉は構成資産のひとつであり、銀山とその周辺地域の支配における政治的中心地として活況を呈した。」です。

温泉津温泉(ゆのつおんせん)」で、島根県大田市にあります。

 

玉造温泉(たまつくりおんせん)は、島根県松江市にあり、「美肌温泉」としても知られています。

 

 

 

「石見銀山(いわみぎんざん)遺跡とその文化的景観」:2007年、世界遺産に日本で初めて登録された島根県の鉱山遺跡で、環境に配慮した鉱山運営が評価されました。石見銀の採掘・精錬から運搬・積み出しに至る鉱山開発の総体を表す「銀鉱山跡と鉱山町」「港と港町 」、及びこれらをつなぐ「街道」から成っています。 

 

 構成資産は、銀山柵内、代官所跡、矢滝城跡、矢筈城跡、石見城跡、大森・銀山、宮ノ前、熊谷家住宅、羅漢寺五百羅漢、石見銀山街道鞆ケ浦道、石見銀山街道温泉津・沖泊道、鞆ケ浦、沖泊、温泉津です。

 

 

大森銀山重要伝統的建造物群保存地区

 鉱山に隣接して発展した中心地で、武家・商家の旧宅や、社寺などが状態よく混在して残っています。

 

重要文化財熊谷家住宅(くまがいけじゅうたく)

 商家建築で、有力商人の地位や生活の変遷がよくわかります。

 

羅漢寺五百羅漢

 岩盤に3つの穴を掘り、石造の三尊仏と五百羅漢坐像500体を安置する信仰遺跡です。

 

温泉津(ゆのつ)重要伝統的建造物群保存地区

 石見銀山の外港として発展した温泉のある港町で、伝統的建造物がよく残っています。

選択肢1. 世界文化遺産に登録されたのは2007年である。

正しいです。

 

2007年、世界遺産に日本で初めて鉱山関連遺跡として登録された、島根県の鉱山遺跡です。

選択肢2. 玉造温泉は構成資産のひとつであり、銀山とその周辺地域の支配における政治的中心地として活況を呈した。

誤りです。

 

正しくは島根県大田市にある温泉津温泉です。

 

玉造温泉は「美肌温泉」として知られる島根県松江市にある温泉で、世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産ではありません。

選択肢3. 構成資産には、19世紀における石見銀山の有力商人の社会的地位や生活の変遷を良好に示す町家建築の熊谷家住宅のほか、信仰関連遺跡である羅漢寺五百羅漢も含まれている。

正しいです。

 

熊谷家住宅も羅漢寺五百羅漢も世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産です。

選択肢4. 石見銀の採掘・精錬から運搬・積み出しに至る鉱山開発の総体を表す「銀鉱山跡と鉱山町」、「港と港町」、及びこれらをつなぐ「街道」から成っている。

正しいです。

 

世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」は、「銀鉱山跡と鉱山町」「港と港町 」及びこれらをつなぐ「街道」の3つから成っています。 

まとめ

世界文化遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産とその概要について把握しておきましょう。

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03

玉造温泉は構成資産のひとつであり、銀山とその周辺地域の支配における政治的中心地として活況を呈した。】が誤りです。

選択肢1. 世界文化遺産に登録されたのは2007年である。

正しい記述です。

 

2007年(平成19年)にユネスコの世界文化遺産として正式に登録されました。鉱山関連の遺跡としては日本初の登録となります。

選択肢2. 玉造温泉は構成資産のひとつであり、銀山とその周辺地域の支配における政治的中心地として活況を呈した。

誤った記述です。

 

この記述に当てはまる温泉は、「温泉津温泉(ゆのつおんせん)」です。

 

【玉造温泉】

島根県松江市に位置する歴史ある温泉地です。日本最古の美肌の湯として知られています。

 

選択肢3. 構成資産には、19世紀における石見銀山の有力商人の社会的地位や生活の変遷を良好に示す町家建築の熊谷家住宅のほか、信仰関連遺跡である羅漢寺五百羅漢も含まれている。

正しい記述です。

 

【熊谷家住宅】

保存状態が良く、国の重要文化財にも指定されています。石見銀山の経済的な歴史を知る上で重要な場所です。

 

【羅漢寺五百羅漢】

石見銀山の鉱山町である大森町に位置する信仰関連遺跡です。石見銀山に関わる人々の慰霊や祈りの場として重要な役割を果たしていました。

 

選択肢4. 石見銀の採掘・精錬から運搬・積み出しに至る鉱山開発の総体を表す「銀鉱山跡と鉱山町」、「港と港町」、及びこれらをつなぐ「街道」から成っている。

正しい記述です。

 

石見銀山遺跡は単なる採掘現場ではなく、銀の採掘から輸送、積み出しまでの一連のプロセス全体を反映した広範囲な遺跡です。この遺跡には、鉱山そのものやその周辺の町、銀を輸送した港、そしてこれらを結ぶ街道が含まれています。

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