国内旅行業務取扱管理者の過去問
令和5年度(2023年)
国内旅行実務 問37

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問題

国内旅行業務取扱管理者試験 令和5年度(2023年) 国内旅行実務 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

次の名産品と観光地の組合せのうち、同じ都道府県であるものはどれか。
  • 結城紬 ―― 徳冨蘆花記念文学館
  • 常滑焼 ―― 本居宣長記念館
  • 砥部焼 ―― 内子座
  • 芭蕉布 ―― 飫肥城歴史資料館

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題の正解は、「砥部焼 ―― 内子座」で愛媛県です。

選択肢1. 結城紬 ―― 徳冨蘆花記念文学館

結城紬は日本最古の高級絹織物であり、栃木県茨城県が生産地とされています。

徳冨蘆花記念文学館は、群馬県にあります。明治の大作家である徳冨蘆花が愛したと言われる伊香保温泉に建てられました。

選択肢2. 常滑焼 ―― 本居宣長記念館

常滑焼は愛知県知多半島の常滑市が作られています。常滑焼の特徴は鉄分を多く含む陶土を使用することで朱色の焼き上がりです。

本居宣長記念館は、三重県にあり本居宣長の「古事記伝」などの自筆資料がある展示室や、旧宅「鈴屋」を公開しています。

選択肢3. 砥部焼 ―― 内子座

砥部焼は愛媛県で生産される陶磁器です。原材料の陶石には鉄分が少ないので焼き上がりが白い地肌が特徴で、素地が細かいことや高温で焼き上げるので非常に硬く丈夫と言われています。

内子座は愛媛県にあり、大正時代より人を楽しませてきた芝居小屋で、現在でも多目的ホールとして使用されています。

選択肢4. 芭蕉布 ―― 飫肥城歴史資料館

芭蕉布は沖縄の伝統織物で全て沖縄で取れる自然素材で作られています。

飫肥城歴史資料館は宮崎県にあります。飫肥藩ゆかりの展示物が置かれています。

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02

正解は、砥部焼(愛媛県)ー内子座(愛媛県)です。

 

名産品と観光地について各々の概要をみておきましょう。

 

①   結城紬:(ゆうきつむぎ)とは、茨城県・栃木県を主な生産の場とする絹織物です。奈良時代から続く高級織物で、本結城の工程は国の重要無形文化財になっています。近現代の技術革新による細かい縞・絣を特色とした最高級品が主流でです。元来は堅くて丈夫な織物でしたが、絣の精緻化に伴い糸が細くなってきたため、現在は「軽くて柔らかい」と形容されることが多くなっています。(ウィキペディア参照)

 

徳冨蘆花記念文学館群馬県渋川市伊香保町にあります。徳富蘆花は、小説「不如帰(ほととぎす)」で有名な明治の文豪です。徳冨蘆花記念文学館では、蘆花が定宿としていた旅館の離れを移築・復元し、記念館として公開しています。ほかに、当時の「写真や書簡、遺品、文学作品など蘆花に関する様々な資料を揃えた展示館もあり、豊富な展示資料からは蘆花の生い立ちや、時代背景についても触れることができます。(群馬県渋川市サイト参照)

 

 

常滑焼:(とこなめやき)は、愛知県常滑市周辺で作られている陶器です。平安時代の後期に誕生した伝統工芸品で、日本六古窯(にほんろっこよう)の一つとされていて、中世の時代から長く生産されている陶磁器として知られています。特徴は知多半島で採れる鉄分を多く含んだ陶土を使用している点です。その性質を活かして、鉄分を赤く発色させることを朱泥(しゅでい)と言い、常滑焼を特徴付ける色の焼き物ができました。茶碗や植木鉢など様々な製品が作られていますが、その中でも急須は、鉄分がお茶の苦みや渋みをまろやかにすると言われていて現代でも愛用されています。(KOGEI JAPANサイト参照)

 

本居宣長記念館:本居宣長は、三重県松坂市出身の『古事記伝』を著した、国学者・医師です。三重県松坂市にあり、江戸時代の国学者・本居宣長の旧宅「鈴屋」を管理して公開し、展示室では『古事記伝』などの自筆稿本類や遺品、自画像などを公開しています。また関連資料の収集や、宣長に関する調査や研究も行っています。本居宣長の旧宅、宅跡、奥墓その他関係史蹟、遺墨遺品等を保存し、偉業を調査研究すると共に顕彰につとめ、社会文化の向上発展に寄与することを目的として設置されました。この目的に添って、松阪市所有 (一部は保存会所有)の本居宣長関係史蹟や資料を管理し公開しています。(本居宣長記念館サイト参照)

 

 

砥部焼:(とべやき)は、愛媛県砥部町の陶磁器で、食器、花器等が多く、愛媛県指定無形文化財になっています。後背の山地から良質の陶石が産出されていたことから、大洲藩の庇護のもと、発展を遂げました。やや厚手の白磁に、呉須と呼ばれる薄い藍色の手書きの図案が特徴です。他窯の磁器と比較して頑丈で重量感があり、ひびや欠けが入りにくいため道具としての評価が高いです。(ウィキペディア参照)

 

内子座:(うちこざ)は、愛媛県喜多郡内子町の重要伝統的建造物群保存地区「八日市護国」の近くにある芝居小屋です。明治末から大正にかけて内子の町が木蝋や生糸などの生産で栄えていた頃、地元の人々の娯楽の場として発案され、1916年に大正天皇の即位を祝い、内子町の有志によって建設されました。木造2階建て瓦葺き入母屋作りで、回り舞台や花道、枡席などを整えた劇場で芝居などが盛んに公演されました。農閑期に歌舞伎や文楽、後に映画や落語なども演じられました。内子町指定有形文化財や国の重要文化財に指定されています。(内子町ホームページも参照)

 

 

芭蕉布: (ばしょうふ)は、沖縄県北部の大宜味村(おおぎみそん)で作られている織物です。糸芭蕉の繊維を織り、草木染めの糸で綾なすものです。着物の生地としてよく使われる芭蕉布は、経糸と緯糸に染め分けた糸を使用して織り上げ、文様を表す技法で、沖縄伝統の織物です。芭蕉布の特徴は、風通しのよいさらりとした生地で、無形文化財に指定されています。(KOGEI JAPANサイトとbing参照)

 

飫肥城歴史資料館:(おびじょうれきししりょうかん)は、宮崎県日南市飫肥にあります。飫肥藩ゆかりの品々を展示しています。藤原氏南家の子孫で800年続いた由緒ある家柄の伊東家の19代祐兵(すけたけ)公が天正15年(1587)秀吉より飫肥城を賜って以来、明治4年の廃藩に至るまでに伊東家14代の城主がこの地を本拠としました。この長い歴史に支えられ飫肥藩伊東家や家臣達に伝えられてきた、甲冑・刀剣・武具・古文書・衣服等飫肥藩ゆかりの歴史資料、約220点が展示、保管されています。(飫肥城下町保存会サイト参照)

  

選択肢1. 結城紬 ―― 徳冨蘆花記念文学館

誤りです。

 

結城紬(茨城県<栃木県>)、徳冨蘆花記念文学館(群馬県)です。

選択肢2. 常滑焼 ―― 本居宣長記念館

誤りです。

 

常滑焼(愛知県)、本居宣長記念館(三重県)です。

選択肢3. 砥部焼 ―― 内子座

正解の選択肢です。

 

砥部焼(愛媛県)、内子座(愛媛県)です。

選択肢4. 芭蕉布 ―― 飫肥城歴史資料館

誤りの選択肢です。

 

芭蕉布(沖縄県)、飫肥城歴史資料館(宮崎県)です。

まとめ

名産品・観光地の名称、読み方、概要を把握しておきましょう。

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