国内旅行業務取扱管理者 過去問
令和6年度(2024年)
問40 (旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 問15)
問題文
募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち、変更補償金の支払いを要するものを1つ選びなさい(いずれも変更補償金を支払う場合に、その額は約款が定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
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問題
国内旅行業務取扱管理者試験 令和6年度(2024年) 問40(旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち、変更補償金の支払いを要するものを1つ選びなさい(いずれも変更補償金を支払う場合に、その額は約款が定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
- 契約書面に利用航空会社として「A航空」と記載されていたが、旅行開始後「A航空」の利用予定便が欠航となったため、B航空に変更となったとき。
- 確定書面に「Aホテルの海の見えるスタンダードツインルームに宿泊」と記載されていたが、Aホテルの過剰予約受付のため、Aホテルの海の見えないスイートルームに変更になったとき。
- 確定書面には、A美術館で「絵画鑑賞2時間」と記載されていたが、観光バスが交通事故に起因する渋滞に巻き込まれたことにより、実際には絵画鑑賞が1時間に変更となったとき。
- 確定書面には、「第2日目:A公園を散策」と記載されていたが、実際にはA公園の散策が第3日目に変更となったとき。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、「確定書面にAホテルの海の見えるスタンダードツインルームに宿泊と記載されていたが、Aホテルの過剰予約受付のため、Aホテルの海の見えないスイートルームに変更になったとき。」です。
宿泊機関の客室の種類、設備、景観その他の客室の条件の変更は、
契約書面に記載した契約内容に重要な変更が生じたとみなされます。
各選択肢については以下のとおりです。
変更補償金は支払われません。
航空機の運休は「旅行サービス提供の中止」であり、
原因が免責事由に該当するため、変更補償金の対象外です。
変更補償金が支払われます。
海の見える部屋→海の見えない部屋の変更は
重要な変更が生じているためです。
変更補償金は支払われません。
「交通事故に起因する渋滞」は、
原因が免責事由に該当しているため、変更補償金の対象外です。
変更補償金は支払われません。
変更の内容が重要な変更に該当していないためです。
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02
変更補償金は、契約内容に重要な変更が生じる場合に
支払われるものです。
ただし、支払いの必要が無い事由もありますので
こちらを覚えておく必要があります。
こちらは支払いの必要はありません。
利用予定の便が欠航したとのことで、
旅行サービス提供の中止による変更は
変更補償金を支払わなくてもよい事由に該当します。
こちらは支払いが必要です。
確定書面に記載しているにも関わらず、Aホテルの過剰予約により、
部屋の条件が変わってしまった場合は、変更補償金の支払い対象となります。
こちらは支払いの必要はありません。
旅行業者の関与しない事由によって(渋滞に巻き込まれ)
鑑賞時間が減ってしまったが、日程に沿って円滑に旅行を
進めるための措置になるため支払いの必要はありません。
こちらは支払いの必要はありません。
旅行内容の順番が変更になっただけであって、
旅行そのものの品質(提供サービスの価値など)が
下がったわけではないので、変更補償金の支払い対象にはなりません。
変更補償金は旅行業者の責任によるものや、
サービスの品質が損なわれる場合に支払われるものになります。
ただし不可抗力によるものや、旅行サービスの品質に
問題がない変更に関しては支払いの対象となりません。
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03
◎変更補償金を支払う場合?
約款で具体的に定められた、重要な旅行サービスの変更で、かつ旅行業者の責任による変更や、天候、災害、官公署の命令などの不可抗力による変更でも対象になる場合があります。
×
航空会社名が記載されていても、航空会社の変更自体は対象外となります。
○
確定書面には部屋の条件(今回は“海の見える”)が記載されております。“海が見える”から“海が見えない”という明確なグレードダウンになり、重要な契約内容の変更にあたるため、変更補償金の支払いが必要となります。
×
交通事故による渋滞という不可抗力が原因で生じた旅程の変更は、補償の対象になりません。
×
旅行日程の順序変更であり、旅行サービスの内容自体が変更されているわけではないので、補償の対象になりません。
★キーワード★
旅程保証の対象となる変更は、約款で細かく定められています。
大事なのは、旅行業者の過失がなくても補償の対象となる場合があること、軽微な変更は対象にならない、ということです。
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