公立学校教員の過去問
令和5年度(R6年度採用)
高等学校に関する問題 問2

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和5年度(R6年度採用) 高等学校に関する問題 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

都立学校に関する記述として適切なものは、次のうちのどれか。
  • 総合学科高校は、ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校である。
  • チャレンジスクールは、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的とする学校である。
  • エンカレッジスクールは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる高校で、他部履修により3年での卒業も可能である。
  • 中高一貫教育校は、6年間の一貫教育の中で、社会の様々な場面、分野において人々の信頼を得て、将来のリーダーとなり得る人材を育成することを目的とする学校であり、義務教育学校と中等教育学校の2つの種類がある。
  • 小中高一貫教育校は、小学校から中等教育学校までの12年間一貫した教育課程を編成し、次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成することを目的とする学校である。

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この過去問の解説 (3件)

01

都立学校の主なタイプについてみておきましょう。

 

総合学科高校多様な科目を開設して、普通教育と専門教育を総合的に行う学校で、多様な能力・適性等に対応した柔軟な教育を行う。

 

進学型商業高校(ビジネスコミュニケーション科)ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校。

 

チャレンジスクール(定時制・総合学科)小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる総合学科・三部制(午前部・午後部・夜間部)の高校で、他部履修により3年での卒業も可能とする。

 

エンカレッジスクール小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的として、既設校の中から指定。基礎・基本を徹底するとともに体験学習を重視

 

中高一貫教育校都立の中高一貫教育校は、6年間の一貫教育の中で、社会の様々な場面、分野において人々の信頼を得て、将来のリーダーとなり得る人材を育成することを目的とした学校。

 

都立中高一貫教育校については、次の2つの種類があります。

(1)中等教育学校

・6年間の一貫教育を一つの学校で行います。

・最初の3年間を前期課程、後の3年間を後期課程といいます。

・後期課程からの入学者の募集は行いません。

(2)併設型(都立中学校+都立高校)

・都立中学校と都立高校を接続して6年間の一貫教育を行います。

・都立中学校の生徒が接続している都立高校に進学する場合は、高校入試がありません。

・接続している都立高校は、高校段階での生徒募集を停止しています。

 

・小中高一貫教育校:小学校から中等教育学校までの12年間一貫した教育課程を編成し、次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成することを目的とする学校である。

 

 

このほか、都立学校の主なタイプには次のようなものがあります。

 

単位制高校[1] 個性や特性、進路希望に対応した特色型
       [2] 進学重視型
       [3] 専門高校型

 

科学技術高校先端的な科学技術を学び、理工系や薬学系の大学への進学を目指す専門高校

 

産業高校:地域の産業界と連携し、生産(ものづくりの基礎)から流通(ビジネスに関わる企業活動の動き)・消費までの過程における関連性などを総合的に学習する専門高校

 

総合芸術高校我が国の芸術文化を支えていく、高度な専門性と幅広い教養、豊かな感性を備えた人材を育成するために設置された、都立高校唯一の芸術学科単独の専門高校

 

昼夜間定時制高校(単位制):単位制で昼夜開講多部制の高校である。様々な進路希望に対応した多様で弾力的な教育を行っており、3年での卒業も可能である。

 

選択肢1. 総合学科高校は、ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校である。

不正解です。

 

進学型商業高校(ビジネスコミュニケーション科)の説明です。

 

総合学科高校多様な科目を開設して、普通教育と専門教育を総合的に行う学校で、多様な能力・適性等に対応した柔軟な教育を行います。

選択肢2. チャレンジスクールは、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的とする学校である。

不正解です。

 

エンカレッジスクールの説明です。

 

チャレンジスクール(定時制・総合学科)小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる総合学科・三部制(午前部・午後部・夜間部)の高校で、他部履修により3年での卒業も可能とします。

選択肢3. エンカレッジスクールは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる高校で、他部履修により3年での卒業も可能である。

不正解です。

 

チャレンジスクールの説明です。

 

エンカレッジスクール小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的として、既設校の中から指定。基礎・基本を徹底するとともに体験学習を重視しています。

選択肢4. 中高一貫教育校は、6年間の一貫教育の中で、社会の様々な場面、分野において人々の信頼を得て、将来のリーダーとなり得る人材を育成することを目的とする学校であり、義務教育学校と中等教育学校の2つの種類がある。

不正解です。

 

中高一貫教育学校の種類は、中等教育学校併設型(都立中学校+都立高校)の2種類です。

選択肢5. 小中高一貫教育校は、小学校から中等教育学校までの12年間一貫した教育課程を編成し、次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成することを目的とする学校である。

正解です。

まとめ

都立学校の主な種類と内容について整理し、どのような特色があるのかを理解しておきましょう。

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02

総合学科高校は、多様な科目を開設して、普通教育と専門教育を総合的に行う学校です。

一方、進学型商業高校は、ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校です。

チャレンジスクールは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる総合学科・三部制(午前部・午後部・夜間部)の高校で、他部履修により3年での卒業も可能となっています。

一方、エンカレッジスクールもあり、こちらについては、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援しながら、勉強や学校行事・部活動などを通して学校生活を充実させる全日制の高校です。

中高一貫教育校は、中等教育学校と併設型(都立中学校+都立高校)の2種類です。

小中高一貫教育校は、小学校から中等教育学校までの12年間一貫した教育課程を編成し、次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成することを目的とする学校です。

選択肢1. 総合学科高校は、ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校である。

総合学科高校は、多様な科目を開設して、普通教育と専門教育を総合的に行う学校です。

一方、進学型商業高校は、ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校です。

よって、選択肢1は間違いです。

選択肢2. チャレンジスクールは、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的とする学校である。

チャレンジスクールは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる総合学科・三部制(午前部・午後部・夜間部)の高校で、他部履修により3年での卒業も可能となっています。

一方、エンカレッジスクールもあり、こちらについては小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援しながら、勉強や学校行事・部活動などを通して学校生活を充実させる全日制の高校です。

よって、選択肢2は間違いです。

選択肢3. エンカレッジスクールは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる高校で、他部履修により3年での卒業も可能である。

エンカレッジスクールは、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援しながら、勉強や学校行事・部活動などを通して学校生活を充実させる全日制の高校です。

一方、チャレンジスクールもあり、こちらについては、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる総合学科・三部制(午前部・午後部・夜間部)の高校で、他部履修により3年での卒業も可能となっています。

よって、エンカレッジスクールは他部履修はできないため、

選択肢3は間違いです。

選択肢4. 中高一貫教育校は、6年間の一貫教育の中で、社会の様々な場面、分野において人々の信頼を得て、将来のリーダーとなり得る人材を育成することを目的とする学校であり、義務教育学校と中等教育学校の2つの種類がある。

中高一貫教育校は、中等教育学校と併設型(都立中学校+都立高校)の2種類です。

よって、義務教育学校ではなく併設型であるため、

選択肢4は間違いです。

選択肢5. 小中高一貫教育校は、小学校から中等教育学校までの12年間一貫した教育課程を編成し、次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成することを目的とする学校である。

小中高一貫教育校は、小学校から中等教育学校までの12年間一貫した教育課程を編成し、次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成することを目的とする学校とあり、

選択肢5は正解です。

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03

これまで設置された多様なタイプの都立高校の種類は、

 

総合学科高校

多様な科目を開設して、普通教育と専門教育を総合的に行う学校で、多様な能力・適性等に対応した柔軟な教育を行う。

 

科学技術高校

先端的な科学技術を学び、理工系や薬学系の大学への進学を目指す専門高校。

 

産業学校

地域の産業界と連携し、生産(ものづくりの基礎)から流通(ビジネスに関わる企業活動の動き)・消費までの過程における関連性などを総合的に学習する専門高校。

 

進学型商業高校(ビジネスコミュニケーション科)

ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校。

 

総合芸術学校

我が国の芸術文化を支えていく、高度な専門性と幅広い教養、豊かな感性を備えた人材を育成するために設置された、都立高校唯一の芸術学科単独の専門高校。

 

昼夜間定時制高校(単位制)

単位制で昼夜開講多部制の高校である。様々な進路希望に対応した多様で弾力的な教育を行っており、3年での卒業も可能である。

 

チャレンジスクール(定時制・総合学科)

小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる総合学科・三部制(午前部・午後部・夜間部)の高校で、他部履修により3年での卒業も可能とする。

 

エンカレッジスクール

小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的として、既設校の中から指定。基礎・基本を徹底するとともに体験学習を重視する。

 

(東京都教育委員会HPより引用)

選択肢1. 総合学科高校は、ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校である。

不正解です。

×  総合学科高校は、ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校である。

 

◯  進学型商業高校(ビジネスコミュニケーション科)は、ビジネスに関して基礎的・基本的な知識・技能を修得し、将来国際社会で活躍できるスペシャリストを育成するために、大学等に進学し、継続して学習することを前提とした専門高校である。

選択肢2. チャレンジスクールは、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的とする学校である。

不正解です。

×  チャレンジスクールは、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的とする学校である。

 

◯  エンカレッジスクールは、小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的とする学校である。

選択肢3. エンカレッジスクールは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる高校で、他部履修により3年での卒業も可能である。

不正解です。

×  エンカレッジスクールは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる高校で、他部履修により3年での卒業も可能である。

 

◯  チャレンジスクールは、小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる高校で、他部履修により3年での卒業も可能である。

選択肢4. 中高一貫教育校は、6年間の一貫教育の中で、社会の様々な場面、分野において人々の信頼を得て、将来のリーダーとなり得る人材を育成することを目的とする学校であり、義務教育学校と中等教育学校の2つの種類がある。

不正解です。

×  中高一貫教育校は、6年間の一貫教育の中で、社会の様々な場面、分野において人々の信頼を得て、将来のリーダーとなり得る人材を育成することを目的とする学校であり、義務教育学校と中等教育学校の2つの種類がある。

 

◯  中高一貫教育校は、6年間の一貫教育の中で、社会の様々な場面、分野において人々の信頼を得て、将来のリーダーとなり得る人材を育成することを目的とする学校であり、中等教育学校と併設型(都立中学校+都立高校)の2つの種類がある。

選択肢5. 小中高一貫教育校は、小学校から中等教育学校までの12年間一貫した教育課程を編成し、次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成することを目的とする学校である。

正解です。

◯  小中高一貫教育校は、小学校から中等教育学校までの12年間一貫した教育課程を編成し、次代を担う児童・生徒一人一人の資質や能力を最大限に伸長させるとともに、豊かな国際感覚を養い、世界で活躍し貢献できる人間を育成することを目的とする学校である。

まとめ

受験する自治体の学校の種類や特色は、教育委員会や自治体の文書に必ず目を通して理解しておきましょう。

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