公立学校教員 過去問
令和6年度(R7年度採用)
問22 (共通問題 問22)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和6年度(R7年度採用) 問22(共通問題 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

教育評価に関する記述として適切なものは、次のうちのどれか。
  • 個人内評価とは、児童・生徒一人一人のもつ各種の学力や能力を個人内で相互に比較する評価である。この評価は横断的個人内評価と縦断的個人内評価の2つに分けられる。
  • 絶対評価は、教師がここまでは到達してほしいと期待している主観的な評価基準に照らして評価される到達度評価と、あらかじめカリキュラムなどによって具体化されている到達水準に対応して設定された客観的な評価基準に照らして評価される認定評価の2つに分けられる。
  • 診断的評価とは、授業や単元の途中で行う評価のことである。その目的は、教師にとっては自らが行った授業がどの程度、学習者である児童・生徒に理解されているかを把握し、即時的な授業の改善を図ることにある。
  • 形成的評価とは、授業や単元のあと、あるいは学期末や学年末に、それまでの学習内容の習得状況をみる評価のことである。
  • 総括的評価とは、ある特定の集団のなかで他の児童・生徒と比較してどのような位置や順位にいるのかを、集団の資料をもとに相対的に評価するものである。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

教育心理学者のブルームによって「診断的評価」「形成的評価」「総括的評価」分類されたものです。この3つは、事前、途中、事後と評価するタイミングに違いがあります。

また、「絶対評価」「相対評価」などの用語も出てくるので、重要な問題です。

選択肢1. 個人内評価とは、児童・生徒一人一人のもつ各種の学力や能力を個人内で相互に比較する評価である。この評価は横断的個人内評価と縦断的個人内評価の2つに分けられる。

正解です。

「個人内評価」についての記述です。

指導要録では、「総合所見及び指導上参考となる諸事項」及び「特別の教科道徳」の評価に使われています。

選択肢2. 絶対評価は、教師がここまでは到達してほしいと期待している主観的な評価基準に照らして評価される到達度評価と、あらかじめカリキュラムなどによって具体化されている到達水準に対応して設定された客観的な評価基準に照らして評価される認定評価の2つに分けられる。

不正解です。

「到達度評価」と「認定評価」の記述が逆です。

教師がここまでは到達してほしいと期待している主観的な評価基準に照らして評価を「認定評価」と言います。あらかじめカリキュラムなどによって具体化されている到達水準に対応して設定された客観的な評価基準に照らして評価を「到達度評価」と言います。

選択肢3. 診断的評価とは、授業や単元の途中で行う評価のことである。その目的は、教師にとっては自らが行った授業がどの程度、学習者である児童・生徒に理解されているかを把握し、即時的な授業の改善を図ることにある。

不正解です。

「診断的評価」ではなく「形成的評価」についての記述です。

学習指導の途中で実施する評価のことです。これまでの指導内容の結果、児童・生徒たちがどのくらい理解できたのかを判断するための評価です。

選択肢4. 形成的評価とは、授業や単元のあと、あるいは学期末や学年末に、それまでの学習内容の習得状況をみる評価のことである。

不正解です。

「形成的評価」ではなく「総括的評価」についての記述です。

学習指導が終わった後に実施する評価のことです。学校現場では、期末テストなどに用いられる評価です。

選択肢5. 総括的評価とは、ある特定の集団のなかで他の児童・生徒と比較してどのような位置や順位にいるのかを、集団の資料をもとに相対的に評価するものである。

不正解です。

「総括的評価」ではなく「相対評価」についての記述です。

生徒の成績を順番に並べてから、その順番に応じて評価をします。2000年ごろまで日本の多くの学校で用いられていましたが、その後に「絶対評価」に評価方法が変わりました。

まとめ

今回出てきた評価の仕方は確実に覚えておいてください。現在、教育現場の成績は「絶対評価」が使われています。

参考になった数1