危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問127

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問題

危険物 乙4の過去問/予想問題 問127 (訂正依頼・報告はこちら)

トタン板(鉄板に亜鉛めっきしたもの)及びブリキ板(鉄板にスズをめっきしたもの)について、それぞれめっき部分に中の鉄板までとどく傷をつけて屋根に放置し、雨水にさらした場合、次の記述のうち正しいものはどれか。
  • ブリキ板の内部の鉄板は、急速に錆びる。
  • ブリキ板の内部の鉄板は、なかなか錆びない。
  • トタン板もブリキ板も内部の鉄板は、なかなか錆びない。
  • トタン板もブリキ板も内部の鉄板は、急速に錆びる。
  • トタン板の内部の鉄板は、急速に錆びる。

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この過去問の解説 (4件)

01

内部の鉄板が錆びやすいか、錆びにくいかは、
鉄が酸化されやすいか、酸化されにくいか ということです。

金属には「イオン化傾向」という 陽イオンになりやすい順番があって、
この「イオン化傾向」が大きいと 酸化されやすくなります。

トタン板は、鉄よりも「イオン化傾向」が大きい亜鉛をめっきしているので、
傷をつけて中の鉄が雨水にさらされても
周囲の亜鉛が先に酸化され、皮膜をつくって鉄を守ります。

一方、ブリキ板は、鉄よりも「イオン化傾向」が小さいスズをめっきしているため、
スズが鉄を覆っているうちは非常に錆びにくいですが、
いったん傷がついて中の鉄が現れ、雨水にさらされると 急速に錆びてしまいます。

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02

イオンへのなりやすさは、Zn(亜鉛)>Fe(鉄)>Sn(スズ)の順です。一番錆びやすいのは亜鉛です。

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03

問題文に出てくる金属をイオン化傾向順に並べると
Zn > Fe > Sn

左側の金属ほど酸化・腐食されやすいので、
亜鉛は鉄より腐食されやすく、鉄はスズより腐食されやすいことがわかります。

メッキについても同様で、
ブリキ(Fe, Sn)では、内部の鉄が先に腐食され、表面の見映えは保たれます。
トタン(Fe, Zn)では、表面の亜鉛が先に腐食され、内部の鉄が守られます。

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04

文章の通りです。

鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)のさびやすさ、すなわちイオン化傾向を比較すればよいです。

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