危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問264

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問題

危険物 乙4の過去問/予想問題 問264 (訂正依頼・報告はこちら)

沸点と蒸気圧について、正しいものは次のうちどれか。
  • 液体の飽和蒸気圧と外圧が等しくなる時の液体の温度を沸点という。
  • 水に食塩を溶かすと、沸点が低くなる
  • 沸点は加圧すると低くなり減圧すると高くなる
  • 1気圧下のすべての液体は、液温が110℃以上になると沸騰する
  • 液内部から蒸発が激しく起こり始めた状態を沸騰という。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「液体の飽和蒸気圧と外圧が等しくなる時の液体の温度を沸点という。」です。

選択肢1. 液体の飽和蒸気圧と外圧が等しくなる時の液体の温度を沸点という。

正解です。

選択肢2. 水に食塩を溶かすと、沸点が低くなる

誤りです。
水に食塩を溶かすと、沸点が高くなります。

選択肢3. 沸点は加圧すると低くなり減圧すると高くなる

誤りです。
沸点は加圧すると高くなり、減圧すると低くなります。

選択肢4. 1気圧下のすべての液体は、液温が110℃以上になると沸騰する

誤りです。
1気圧下のすべての液体が、液温が110℃以上になると沸騰するわけではありません。
液体によって異なります。

選択肢5. 液内部から蒸発が激しく起こり始めた状態を沸騰という。

誤りです。
液内部から気化が激しく起こり始めた状態を沸騰といいます。
蒸発は、水面の表面から気化が起こる現象をいいます。

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02

沸騰とは、「液体の飽和蒸気圧が外気の圧力に等しくなり、
液内部から気化が激しく起こる現象」を意味しています。
そして沸騰するときの液温が「沸点」です。

このことを踏まえながら、各選択肢について補足事項とともに説明します。

選択肢1. 液体の飽和蒸気圧と外圧が等しくなる時の液体の温度を沸点という。

〇 沸騰し始めている段階では液体の飽和蒸気圧は外圧に等しくなります。

したがって、その時点での液温が沸点です。

選択肢2. 水に食塩を溶かすと、沸点が低くなる

× 水に不揮発性物質(食塩、砂糖など)が溶け込むと、沸点は高くなります。

選択肢3. 沸点は加圧すると低くなり減圧すると高くなる

× 沸騰には「液体の飽和蒸気圧」が「外圧」と等しくなる必要が あります。

加圧すれば外圧は増加しているわけですから、
沸騰はしにくくなる、つまり温度を更に上げないと沸騰しなくなります。

減圧の場合は逆です。

したがって、沸点は加圧すると高くなり、減圧すると低くなります。

選択肢4. 1気圧下のすべての液体は、液温が110℃以上になると沸騰する

× 同じ気圧でも、沸点は物質で異なります。例えばガソリンなら40 ℃~220 ℃です。

したがってこれは誤りです。

選択肢5. 液内部から蒸発が激しく起こり始めた状態を沸騰という。

× 「蒸発」とは液体の表面から気化することを意味しています。
沸騰の場合、液内部からの「気化」が生じているのですから、
これは誤りです。

参考になった数33

03

正解は「液体の飽和蒸気圧と外圧が等しくなる時の液体の温度を沸点という。」です。

選択肢1. 液体の飽和蒸気圧と外圧が等しくなる時の液体の温度を沸点という。

液体の飽和蒸気圧と外圧が等しくなる時の液体の温度を沸点といいます。(正解)

選択肢2. 水に食塩を溶かすと、沸点が低くなる

水に食塩を溶かすと沸点が「高く」なります。これは食塩が不揮発性だからです。

選択肢3. 沸点は加圧すると低くなり減圧すると高くなる

沸点は加圧すると「高く」なり減圧すると「低く」なります。

選択肢4. 1気圧下のすべての液体は、液温が110℃以上になると沸騰する

沸点は物質により異なります。すべての液体が110℃以上で沸騰するわけではありません。

選択肢5. 液内部から蒸発が激しく起こり始めた状態を沸騰という。

蒸発とは液体表面から気化が起こる現象であり、液内部から「気化」する現象を沸騰といいます。

参考になった数18