理容師の過去問
第31回
感染症 問12
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問題
第31回 理容師国家試験 感染症 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
免疫に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 感染すると、その抗体は、一生、血清中に存在する。
- 免疫成立のための抗体産生を誘導する病原体や毒素などを総称して抗原という。
- 生後数か月くらいまでの乳児が母親から引継ぐ免疫は、受動免疫である。
- ワクチンで獲得した免疫は、後天免疫である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、「感染すると、その抗体は、一生、血清中に存在する。」です。
感染すると、その抗体は、一生、血清中に存在するわけでは、ありません。
免疫成立のための抗体生産を誘導する病原体や毒素などを総称して抗体と言います。
生後数か月くらいまでの乳児が母親から引き継ぐ免疫は、受動免疫です。
ワクチンで獲得した免疫は、後天免疫です。
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02
正解:「感染すると、その抗体は、一生、血清中に存在する。」
誤っているものを選ぶので他は正しい記述です。
抗体は長きにわたり血清中に存在するわけではなくやがて消失してしまいますが、その後の感染にも強固な免疫が残っていることが判明しました。
これは、抗体は消失しても抗体を産生する力は長く存在しておりその後の感染に際して、この力によって早急に抗体が算出されているからです。
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03
【免疫】とは、
自分と違う異物を攻撃し排除する体の防御システムのことです。
免疫には大きく2つに分けられます。
・先天免疫(生まれながらにしてある種の感染症に対して、抵抗力を持っていることです。)
・後天免疫(生後、感染症に対して抵抗力を得ることです。)
①能動免疫とは、その病気に1度かかると二度とかからないか、かかりにくい性質を残すことです。
予防接種などです。
②受動免疫とは、他の個体で得た免疫を移入して免疫を得ることです。
母親からの免疫などです。
作られた抗体は、細胞表面や血清中に出来ます。
抗体の寿命は、種類によって変わり、数か月から一生など様々です。
よって、(一生、血清中に存在する)→(血清中に存在し、その寿命は様々である)の間違いです。
免疫は、抗原と言われる病原体が体内に入り、体内の免疫系が働き、その抗原に反応する抗体が作られます。
抗体を作るためには抗原が必要になります。
よって、正しいです。
母親が得た免疫を、生後数か月の乳児が引き継ぐ免疫は、後天免疫の受動免疫のことです。
よって、正しいです。
ワクチンなどの予防接種で免疫を得ることは、後天免疫の能動免疫のことです。
よって、正しいです。
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