理容師の過去問
第38回
皮膚科学 問26

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問題

第38回 理容師国家試験 皮膚科学 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 表皮の最下層にある基底細胞は、分裂して順次上方に移動し、有棘細胞、顆粒細胞、最後に角質細胞になる。
  • 表皮内にあるランゲルハンス細胞は、皮膚の色素であるメラニンをつくる細胞である。
  • 真皮の線維成分の大部分を占めるのは、エラスチンというタンパク質からなる弾性線維である。
  • 皮下組織には、脂腺から分泌された脂肪が蓄えられている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

皮膚の最上層である表皮の最下層、基底層に存在する基底細胞分裂を繰り返し有棘細胞から顆粒細胞、角質細胞へと変化(角化)して最終的には剥がれ落ちていきます。

1は正しい説明です。

表皮に存在するランゲルハンス細胞は、病原体などを認識し周囲の細胞に情報を伝達する免疫に関わる働きをしています。

2は誤った説明です。

表皮と皮下組織の間にある真皮には膠原繊維(コラーゲン)弾性繊維(エラスチン)の2つの線維成分があり、膠原繊維(コラーゲン)がその大部分を占めています。

3も誤った説明です。

皮下組織は大部分が皮下脂肪ですが、脂腺(皮脂腺)から分泌され蓄えられたものではありません。

脂腺(皮脂腺)は毛包上部や表皮・粘膜に開口して皮脂を分泌しています。

4も誤った説明です。

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02

答えは1です。

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つの層から出来ています。

【表皮】
・角化細胞(ケラチンタンパク質)
表面から、角質層、透明層、顆粒層、有棘層、基底層になっています。
・色素細胞
基底層に、色素細胞(メラノサイト)があり、メラニン色素を作っています。
・ランゲルハンス細胞
異物を取り込みその情報を免疫細胞へ伝えます。

【真皮】
膠原繊維と弾性繊維があります。
・膠原繊維は、真皮の大分部を占めていて、コラーゲンというタンパク質で出来ています。
・弾性繊維は、エラスチンというタンパク質で出来ています。

【皮下組織】
脂肪細胞からできています。
神経や血管も通っています。


1、
表皮は、表面から、角質層(角質細胞)→顆粒層(顆粒細胞)→有棘層(有棘細菌)→基底層(基底細胞)になります。
よって、正しいので、これが正解になります。

2、
ランゲルハンス細胞は、異物を取り込みその情報を免疫細胞へ伝えます。
メラニンを作るのは、色素細胞になります。
よって、(皮膚の色素であるメラニンをつくる細胞である)→(異物を取り込みその情報を免疫細胞に伝える)の間違いです。

3、
真皮の大分部を占めるのは、コラーゲンタンパク質でできている膠原繊維です。
よって、(エラスチンというタンパク質からなる弾性線維)→(コラーゲンというタンパク質からなる膠原繊維)の間違いです。

4、
皮下組織には脂肪細胞からできています。
よって、(脂腺から分泌された脂肪が蓄えられている)→(脂肪細胞でできている)の間違いです。

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03

正解は1です。

1 . 表皮の最下層にある基底細胞は、分裂して順次上方に移動し、有棘細胞、顆粒細胞、最後に角質細胞になります。

2 . 表皮内にある色素細胞(メラノサイト)は、皮膚の色素であるメラニンをつくる細胞です。
ランゲルハンス細胞は、免疫に関与する細胞です。

3 . 真皮の線維成分の大部分を占めるのは、コラーゲンというタンパク質からなる膠原線維です。この間にエラスチンというタンパク質からなる弾性線維が混じって走っています。

4 . 皮下組織には、脂肪細胞で作られた脂肪が、細胞内に蓄えられています。

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