理容師の過去問
(旧)第41回
皮膚科学 問27
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問題
(旧)第41回 理容師国家試験 皮膚科学 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 爪には、成長期、退行期、休止期という成長周期がある。
- アポクリン腺は、手掌、足底に多い。
- 毛は、皮膚表面に出ている部分を毛幹、皮膚の内部にある部分を毛根という。
- 日本人の頭毛が黒いのは、褐色のエラスチンの量が多いためである。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
爪は髪のように成長期や退行期などの成長サイクルは無く、常に成長(1日に約0.1mm)し続けています。
1は誤った説明です。
人の汗腺にはエクリン腺とアポクリン線の2種類あり、エクリン腺は一部を除くほぼ全身にあり額や手掌、足底などに多く見られますが、アポクリン線は特定部位にのみ存在し手掌や足底にはほとんど存在しません。
2も誤った説明です。
毛の構造は皮膚表面から外に出ている部分を毛幹といい、皮膚の内部に存在する部分を毛根といいます。
3が正しい説明です。
毛皮質にある褐色のメラニン色素が多いために日本人の髪は黒く見えています。
4は誤った説明です。
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02
答えは3です。
1.
【爪】は、
角質細胞が変化したもので、主にケラチンで出来ています。
成長スピードは毛髪より遅く1日0.1㎜で、成長周期はありません。
よって、(成長周期がある)→(成長周期はない)の間違いです。
2.
【汗腺】は、
アポクリン腺、エクリン腺があります。
アポクリン腺は毛根の開口部にあり、主に、外耳道、腋窩、乳輪、へそ、会陰部にあります。
エクリン腺は独立して皮ふに開口し、全身に分布し、特に、手掌や足底に多くあります。
よって、(アポクリン腺)→(エクリン腺)の間違いです。
3.
【毛】とは、
毛小皮、毛皮質、毛髄質の3層になっています。
主にケラチンというタンパク質からできています。
皮膚表面に出ている部分を毛幹、皮ふ内部の部分を毛根といいます。
よって、正しいです。
4.
毛髪はもともとその人が持っている色みがあり、その色みはメラニン色素によって作られています。
メラニン色素には黄色褐色系(フェオメラニン)と赤褐色系(ユーメラニン)の2種類があり、これらのバランスによって色みが決まります。
よって、(褐色のエラスチン)→(褐色のユーメラニン)の間違いです。
エラスチンとは、真皮にある弾性繊維のことをエラスチンと呼びます。
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03
1 . 爪は毛と違って成長周期がなく、絶えず成長を続けます。
2 . 汗腺
【エクリン腺】
皮膚表面に開口しています。
手掌、足底に多いです。
【アポクリン腺】
毛包内に開口しています。
外耳道、腋窩、乳輪、へそ、会陰部に限られ、思春期になってから機能を発揮します。
3 . 毛は、皮膚表面に出ている部分を毛幹、皮膚の内部にある部分を毛根といいます。
4 . 日本人の頭毛が黒いのは、褐色のメラニンの量が多いためです。
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