理容師の過去問
第42回
香粧品化学 問1
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問題
第42回 理容師国家試験 香粧品化学 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
界面活性剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 界面活性剤は、1分子中に親池基(疎水基)親と水基を有する。
- 界面活性剤の乳化作用は、臨界ミセル濃度(cmc)より高い濃度で発揮される。
- 界面活性剤の作用により、ファンデーションの粉体の顔料を基剤中に均ーに分散させることができる。
- W/O型エマルジョンでは、水相に油滴が分散している。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
界面活性剤には、可溶化、乳化、分散、気泡、浸透、湿潤、帯電防止、消毒、殺菌などさまざまな作用があります。
1 .界面活性剤は、1分子中に親油基(疎水基)と親水基を有します。
2 .界面活性剤の乳化作用は、臨界ミセル濃度(cmc)より高い濃度で発揮されます。
※水に石けんを徐々に添加すると界面張力が急に下がり、ある濃度で一定となり、乳化力を発揮しはじめます。この一定となった濃度を臨界ミセル濃度(cmc)といいます。
3 .界面活性剤の作用により、ファンデーションの粉体の顔料を基剤中に均ーに分散させることができます。
※分散作用
4の解説
・水中油型(O/W型)→水相に油滴が分散。
・油中水型(W/O型)→油相に水滴が分散。
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02
【界面活性剤】は
親水基(水と混ざる)と親油基(油と混ざる)
という構造をもっているので水と油を混ぜることができます。
代表的な作用
・乳化作用
液体に、その液体と混ざらない
別の液体を微粒子状に均一に分散させること。
・可溶化作用
水に溶けにくい物でも透明に溶解させること。
・分散作用
液体に固体を安定して分散させること。
などがあります。
1、
界面活性剤は1分子中に親油基と親水基を有しています。
よって、正しいです。
2、
【臨界ミセル濃度】とは
界面活性剤の溶液がミセルを作り始める場合の
界面活性剤の濃度のことです。
(ミセル:分子間力による多数の分子の集合体)
乳化剤は通常、臨界ミセル濃度以上の濃度で使用されます。
よって、正しいです。
3、
固形のファンデーションやパウダーでは
粉末を均一に分散させるための分散化として
界面活性剤が使用されています。
よって、正しいです。
4、
乳化した物質は、大きく分けて2つのパターンがあります。
水の中に油が分散する水中油滴型(O/W型)と
油に水が分散する油中水滴型(W/O型)です。
O/WとW/Oの略語は、water(水)とOil(油)です。
よって
(水相に油滴が分散している)
→(油に水が分散している)の誤りです。
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03
答えは4です。
【界面活性剤】とは、
水になじみやすい部分(親水基)と、油になじみやすい部分(親油基)を持つ物質のことです。
1、
界面活性剤は、親油基と親水基を持っている1分子のことです。
よって、正しいです。
2、
臨界ミセル濃度とは、水に石けんを溶かしていくと、界面張力が下がり、ある濃度で一定となります。
この濃度を、臨界ミセル濃度と言います。
臨界ミセル濃度以上になると、界面活性剤としての乳化などの性質を発揮します。
よって、正しいです。
3、
界面活性剤の性質の一つに、分散があります。
粒子の細かい物質を液体に均等に混ぜ合わせた状態です。
この分散作用で、ファンデーションなどの粉体を均一にベースに分散することができます。
よって、正しいです。
4、
界面活性剤の性質の一つに、乳化があります。
液体に、その液体と混じり合わない別の液体を微粒子状に均一に混ぜることです。
・水中油型(O/W)水に油が分散している状態です。
・油中水型(W/O)油に水が分散している状態です。
よって、(水相に油滴が分散している)→(油相に水滴が分散している)の間違いです。
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