理容師の過去問
第43回
皮膚科学 問5

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問題

第43回 理容師国家試験 皮膚科学 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚疾患と病原体に関する次の組合せのうち、正しいものはどれか。
  • 尋常性毛瘡(カミソリカブレ) —— 化膿菌
  • 伝染性膿痂疹(トビヒ) ————— 真菌(カビ)
  • 疥癬(かいせん)(ヒゼン) ——— 虱(しらみ)
  • 円形脱毛症 ——————————— ウイルス

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この過去問の解説 (3件)

01

皮膚疾患と病原体に関する問題です。

選択肢1. 尋常性毛瘡(カミソリカブレ) —— 化膿菌

正しい組み合わせです。

[尋常性毛瘡]とは、毛の生える毛包に生じる感染症の「毛包炎」の一種です。

カミソリカブレ(カミソリ負け)は、ヒゲの生える部位に生じます。

黄色ブドウ球菌などの化膿菌が感染を起こします。

選択肢2. 伝染性膿痂疹(トビヒ) ————— 真菌(カビ)

誤った組み合わせです。

伝染性膿痂疹(トビヒ)の症状は、小さな赤い斑点で始まり、徐々に大きな数が増え、ただれたような状態になります。

連鎖球菌またはブドウ球菌などの化膿菌による感染です。

選択肢3. 疥癬(かいせん)(ヒゼン) ——— 虱(しらみ)

誤った組み合わせです。

疥癬は、ダニの一種の「ヒゼンダニ(疥癬虫)」がヒトの皮膚に寄生して起こる皮膚の病気です。

選択肢4. 円形脱毛症 ——————————— ウイルス

誤った組み合わせです。

円形脱毛症は、免疫系が健康な毛包を攻撃して、脱毛を引き起こす自己免疫疾患です。

正確な要因は不明ですが、遺伝・アレルギー・ストレスなどの危険因子があります。

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02

正解は1です。

カミソリ負けとも言われる尋常性毛(カミソリカブレ)はブドウ球菌などの化膿菌がひげそりによってできた小さな傷から侵入することで起こります。

1は正しい説明です。

伝染性膿痂疹(トビヒ)は細菌であるブドウ球菌・溶血性連鎖球菌が原因で発症します。

真菌(カビ)が原因ではないので、2の説明は誤りです。

疥癬(かいせん・ヒゼン)は疥癬虫(ヒゼンダニ)と言うダニが皮膚に寄生して起こる痒みを伴う疾患ですから、虱が原因とする3は誤った説明です。

毛包がリンパ球の攻撃を受けて壊されることで起こる円形脱毛症の原因はまだはっきりと特定されていませんが、現在は「自己免疫疾患」によるものと言う説が有力です。

ウイルスが原因とする4は誤りです。

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03

皮膚疾患と病原体に関する問題です。

選択肢1. 尋常性毛瘡(カミソリカブレ) —— 化膿菌

【尋常性毛瘡】

ひげの毛包に化膿菌が感染して慢性の炎症がおきる皮膚疾患です。

よって、組み合わせが正しいので、これが正解になります。

選択肢2. 伝染性膿痂疹(トビヒ) ————— 真菌(カビ)

【伝染性膿痂疹】

表皮がブドウ球菌(化膿菌)で、大きな水疱や膿疱が、とびとびにおきる皮膚疾患です。

よって、(真菌)→(化膿菌)の間違いです。

選択肢3. 疥癬(かいせん)(ヒゼン) ——— 虱(しらみ)

【疥癬】

ヒゼンダニというダニによる皮膚疾患です。

よって、(虱)→(ダニ)の間違いです。

選択肢4. 円形脱毛症 ——————————— ウイルス

【円形脱毛症】

はっきり分かっていないが、自己免疫によって、脱毛がおこると言われています。

よって、(ウイルス)→(自己免疫)の間違いです。

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