理容師の過去問 第44回 人体の構造及び機能 問2
この過去問の解説 (3件)
正解は2です。
人体において頸部とは「頭部」と「胴体」をつないでいる部分、いわゆる「首」の部位を指しています。
1~4それぞれの筋肉がどの部位にあるのかを見ていきましょう。
1.咬筋は胸骨と下顎骨の間あたりにあり、下顎を引き上げて歯を噛み合わせる働きに関係する顔面部にある筋肉です。
2.胸鎖乳突筋は首の後ろから胸骨・鎖骨につながる筋肉で、首を曲げたり回転させたりする働きを持つ頸部に位置しています。
3.三角筋は鎖骨・肩甲骨・上腕骨から肩関節を覆う三角形の分厚い筋肉です。
頸部には関係しない筋肉です。
4.広背筋は上腕、胸部から背中・腰部に広がる板状の筋肉で胸部・上腕の動きに関係しています。
頸部の筋肉ではありません。
頸部とは、頭部と胴部を繋いでいる部分です。
咬筋(こうきん)は、咀嚼筋です。
歯を食いしばったときに、顎の外側で硬くなる筋肉のことです。
上下の歯を噛み合わせた時に動きます。
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は、外側部の筋です。
後頭部から鎖骨にかけて繋がっている筋肉です。
頸部の筋です。
三角筋は、人間の上肢の筋です。
肩を覆うように腕の付け根に盛り上がってついている分厚い筋肉です。
広背筋は、背中の筋肉です。
背中から腰、腕へと繋がっている大きな筋肉です。
この問題を解くにあたって頸部が首のことであると理解できることが大切です。
こちらは誤りです。
咬筋はいわゆるエラの部分にあたる筋肉であり、咀嚼筋(顔の筋肉)です。
こちらが正解です。
胸鎖乳突筋は側頭部から鎖骨・胸骨を結ぶ首の筋肉、つまり頸筋です。
こちらは誤りです。
三角筋は鎖骨、肩峰(肩の先)、肩甲骨から肩の関節を三角の形に覆う筋肉です。
こちらも誤りです。
広背筋は胸郭下部の背中側に位置する大きな筋肉です。
全て覚えるのが難しい場合、最低限大きな筋肉の名称だけでも覚えておくと良いと思います。
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