理容師の過去問
第45回
衛生管理技術 問3

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問題

第45回 理容師国家試験 衛生管理技術 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

消毒薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の汚れがあると効力が低下する。
  • 逆性石けんは、結核菌に対して効力がある。
  • 両性界面活性剤は、普通の石けんと併用すると効力が低下する。
  • 消毒用エタノールは、細菌の芽胞には効力がない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

次亜塩素酸ナトリウムは、汚れなどの有機物があると有効塩素がその有機物に反応して消費され、殺菌力が低下します。

1は正しい説明です。

逆性石けんは、一般的な細菌や真菌、一部のウイルスには効果がありますが、結核菌や芽胞にはほとんど効果がありません

2が誤った説明です。

両性界面活性剤は、普通の石けん洗剤併用すると殺菌効果は著しく低下するので注意が必要です。

3は正しい説明です。

消毒用エタノールは、結核菌や栄養型の細菌には効果がありますが、芽胞には効果がありません。

4も正しい説明です。

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02

消毒薬を用いて消毒する方法を化学的消毒法といいます。

消毒薬の種類によって特徴がありますので、それぞれおさえていきましょう。

選択肢1. 次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の汚れがあると効力が低下する。

次亜塩素酸ナトリウムの短所の一つに、汚れによって効力が低下するというものがあります。

 

よって正しいです。

選択肢2. 逆性石けんは、結核菌に対して効力がある。

逆性石けんは、結核菌に対して効力はありません。

結核菌に対して効力があるのは、両性界面活性剤や消毒用エタノールです。

 

よって誤りです。

選択肢3. 両性界面活性剤は、普通の石けんと併用すると効力が低下する。

両性界面活性剤の短所の一つに、石けんと合わせると消毒効果が著しく低下するということがあります。

 

よって正しいです。

選択肢4. 消毒用エタノールは、細菌の芽胞には効力がない。

消毒用エタノールは、結核菌やウイルスなどには効力がありますが、細菌の芽胞には効力がありません。

 

よって正しいです。

まとめ

化学的消毒法の中で、結核菌に対して効果があるものは以下の2点です。

●消毒用エタノール

両性界面活性剤

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03

消毒薬に関する問題です。

選択肢1. 次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の汚れがあると効力が低下する。

次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の汚れがあると効力が低下します。

殺菌力の元である有効塩素が有機物と反応してしまい、殺菌力が低下してしまうので、 汚れがある場合は、洗浄して汚れを除去し、次亜塩素酸ナトリウム液を使用します。

また、次亜塩素酸ナトリウム液を希釈する容器も同様に清潔なものを使用します。

選択肢2. 逆性石けんは、結核菌に対して効力がある。

逆性石けんは、結核菌に対して効力がありません。

陰性菌及び真菌には有効ですが、結核菌や大部分のウイルスに対する効果はありません。

選択肢3. 両性界面活性剤は、普通の石けんと併用すると効力が低下する。

両性界面活性剤は、普通の石けんと併用すると効力が低下します。

普通の石けんと併用すると沈殿を起き、消毒力が著しく低下してしまいます。

選択肢4. 消毒用エタノールは、細菌の芽胞には効力がない。

消毒用エタノールは、細菌の芽胞には効力がありません。

多くの細菌に有効ですが、細菌の芽胞には効力がありません。

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