界面活性剤についての問題です。
《界面活性剤の分類》
イオン界面活性剤・・・ [陰イオン界面活性剤] [陽イオン界面活性剤] [両性界面活性剤]
①陰イオン界面活性剤 洗浄性や乳化性に優れ、代表的なものに石けんがあります。
②陽イオン界面活性剤 柔軟効果や殺菌、帯電防止効果があり、ヘアリンス剤に用いられます。香粧品に用いられるのは、第四級アンモニウム塩とよばれるものが多いです。
③両性界面活性剤 陰イオン、陽イオン両方の性質をもっています。天然の両性界面活性剤のレシチンは卵黄や大豆から得ることができ、乳化剤や分散剤として用いられます。
非イオン界面活性剤・・・乳化力や可溶化力に優れているのでクリームや乳液に乳化剤として用いられます。
選択肢1. 石けんは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)に分類され、洗浄力に優れている。
石けんは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)に分類され、洗浄力に優れている。・・・✕
石けんは陰イオン界面活性剤なので、誤った文章です。
選択肢2. 第四級アンモニウム塩は、陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)に分類され、ヘアリンス剤に用いられる。
第四級アンモニウム塩は、陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)に分類され、ヘアリンス剤に用いられる。・・・✕
第四級アンモニウム塩は陽イオン界面活性剤なので、誤った文章です。
選択肢3. レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。
レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。・・・〇
正しい文章です。
選択肢4. ラノリンは、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)に分類され、クリームや乳液などの乳化剤として用いられる。
ラノリンは、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)に分類され、クリームや乳液などの乳化剤として用いられる。・・・✕
ラノリンは蝋で界面活性剤ではないので、誤った文章です。
まとめ
【レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。】
は正しい文章なので、この問での正解です。