理容師の過去問
第47回
香粧品化学 問4

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問題

第47回 理容師国家試験 香粧品化学 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

酸化・還元に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 過酸化水素は、染毛剤中で還元剤として作用する。
  • パーマ剤第1剤中のチオグリコール酸は、還元剤として用いられ、シスチン結合に水素を与える。
  • パーマ剤第2剤中の臭素酸ナトリウムは、毛髪内のシスチン結合を酸化により再結合させる。
  • 抗酸化剤は、香粧品の自動酸化を防ぐ。

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この過去問の解説 (3件)

01

酸化剤と還元剤についての問題です。

パーマの仕組みは、

パーマ1剤【還元剤】で髪の結合を切り、パーマ2剤【酸化剤】で切った結合を再結合させ、形を定着させます。

【還元】

 髪の結合(シスチン結合)を切断する

 水素を与えたり、酸素を奪う

 ★還元剤・・・チオグリコール酸 システイン

【酸化】 

 切断した結合(シスチン結合)を再結合する

 酸素を与えたり、水素を奪う

 ★酸化剤・・・臭素酸ナトリウム(ブロム酸) 過酸化水素

選択肢1. 過酸化水素は、染毛剤中で還元剤として作用する。

過酸化水素は、染毛剤中で還元剤として作用する。・・・

 過酸化水素は酸化剤なので、誤った文章です。

選択肢2. パーマ剤第1剤中のチオグリコール酸は、還元剤として用いられ、シスチン結合に水素を与える。

パーマ剤第1剤中のチオグリコール酸は、還元剤として用いられ、シスチン結合に水素を与える。・・・

 正しい文章です。

選択肢3. パーマ剤第2剤中の臭素酸ナトリウムは、毛髪内のシスチン結合を酸化により再結合させる。

パーマ剤第2剤中の臭素酸ナトリウムは、毛髪内のシスチン結合を酸化により再結合させる。・・・

 正しい文章です。

選択肢4. 抗酸化剤は、香粧品の自動酸化を防ぐ。

抗酸化剤は、香粧品の自動酸化を防ぐ。・・・

 酸化剤(酸化防止剤)とは、酸化による品質の劣化を防ぐものなので正しい文章です。

まとめ

【過酸化水素は、染毛剤中で還元剤として作用する。】は誤った文章なので、

この問での正解です。

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02

香粧品酸化還元に関する記述の中から誤っているものを選ぶ問題です。

酸化・・・パーマ剤の2剤や染毛剤の2剤における作用

還元・・パーマ剤の1剤における作用

抗酸化・・・香粧品の酸化による劣化を防ぐ作用

選択肢1. 過酸化水素は、染毛剤中で還元剤として作用する。

染毛剤の2剤として使用される過酸化水素は、還元剤ではなく酸化剤として作用します。

これが誤った記述です。

選択肢2. パーマ剤第1剤中のチオグリコール酸は、還元剤として用いられ、シスチン結合に水素を与える。

パーマ剤の1剤に配合されるチオグリコール酸は、シスチン結合に水素を与える還元剤として用いられます。

これは正しい記述です。

選択肢3. パーマ剤第2剤中の臭素酸ナトリウムは、毛髪内のシスチン結合を酸化により再結合させる。

パーマ剤の2剤に配合される臭素酸ナトリウムは、シスチン結合を再結合させる酸化剤として用いられます。

これは正しい記述です。

選択肢4. 抗酸化剤は、香粧品の自動酸化を防ぐ。

抗酸化剤は、香粧品の自動酸化による劣化を防ぐ作用を持っています。

これは正しい記述です。

まとめ

パーマ剤染毛剤における、酸化還元に関する問題は必ずといっていいほど出題されます。

参考になった数0

03

香粧品化学に関する問題です。
 

選択肢1. 過酸化水素は、染毛剤中で還元剤として作用する。

・・・・過酸化水素は、染毛剤中で還元剤ではなく酸化剤として作用するため、誤った文章です。

選択肢2. パーマ剤第1剤中のチオグリコール酸は、還元剤として用いられ、シスチン結合に水素を与える。

・・・・正しい文章です。

選択肢3. パーマ剤第2剤中の臭素酸ナトリウムは、毛髪内のシスチン結合を酸化により再結合させる。

・・・・正しい文章です。

選択肢4. 抗酸化剤は、香粧品の自動酸化を防ぐ。

・・・・正しい文章です。

まとめ

よって、«過酸化水素は、染毛剤中で還元剤として作用する。»が誤った文章でこの問の正解になります。

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