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精神保健福祉士の過去問 第16回(平成25年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問51

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Kさん(23歳、男性)は、この 5年間、コンビニに買い物に行く程度で、「仕事はするよ」と口にはしているが、自室でテレビを見たりパソコンゲームをしたりする生活をしていた。ひきこもるようになったのは、高校時代に仲の良かった友人とのトラブルがあり、それ以降登校しなくなってからである。 Kさんは小学生のころ両親が離婚し、現在は母親と3歳年上の兄との3人暮らしである。母親とは日常会話はしているが、ひきこもるようになったきっかけや将来のことなどについて話すことはなかった。
母親は何とかしなければど悩んでいたが、県の精神保健福祉センター(以下「センター」という。)で、ひきこもっている当事者や家族への個別相談、家族のセルフヘルプグループ、当事者を対象としたグループワークなどの支援が実施されていることを知り、そのことをKさんに話した。 Kさんがその話に少し関心を示したように思えたため、母親はセンターに相談に行き、 L精神保健福祉相談員が面接を担当した。
その後、母親はL精神保健福祉相談員との面接を継続し、センターで月1回開催されている「ひきこもり家族の会」というセルフヘルプグループに参加するようになった。
このグループに参加するようになってからの母親は、表情も明るくなりKさんと今後のことについても少しではあるが、話すことができるようになってきて、 Kさんへの直接支援をしてほしいと依頼した。
ところが、数日後に母親から電話があり、「理由は分からないが、 Kは私との会話も少なくなり自室にこもりがちになってしまった。センターのことを話すと、自分で仕事を探すから放っておいてくれ、と話に乗ってこない」とのことだった。 Kさんがセンターに通うようになることを期待していた母親は、落胆して「どうしてよいか分からない」とため息をついた。そのため、母親も参加してケア会議を開き、状況把握と今後の支援の方針を確認した。

次の記述のうち、ケア会議で検討された支援の方針として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
センターの母親への支援を継続する。
   2 .
Kさんへの支援は、母親に任せる。
   3 .
Kさんに心理療法を行う機関を紹介する。
   4 .
Kさんにアルバイトをするよう勧める。
   5 .
Kさんを世帯分雜して、生活保護を申請するよう提案する。
( 第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問51 )
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この過去問の解説 (3件)

25
1.母親からセンターへ依頼があったので今後もセンターが関わることが望ましい。本人は拒否的な面もありますが、母親からは拒否的な言葉は聞かれていない。以上のことより、正答。
2.今までセンターが関わってきた意味がなくなり、母親も任されると不安感が増す。誤答
3.本人との関係性が築けていない状況で心理療法を薦めるのは時期尚早である。誤答
4.本人の希望ではあるが、全くの時期尚早である。誤答
5.母親から援助が難しいとの発言などがないため生活保護にする必要は今のところない。誤答

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17
正解は1です。

1.センターに依頼があったのは母親です。その母親が支援を終えたいと言う意向を示していないため、支援を継続することが適切であるといえます。Kさんとの関わりにおいて、母親が落胆していることからも、母親に寄り添う支援が求められているといえます。

2.「Kさんと母親の会話が少なくなり自室にこもりがちになってしまった」状況下にあるため、母親に任せることは適切ではありません。

3.この時点ではKさんとの直接支援は確認されておらず、Kさんの状態を直接把握できていないため、心理療法を行う機関を紹介することは適切ではありません。

4.この時点ではKさんとの直接支援は確認されておらず、Kさんの状態を直接把握できていないため、アルバイトをするように勧めることは適切ではありません。

5.この事例からこの世帯が経済的苦境に陥っていることは読み取れないため、生活保護を申請するように提案することは適切ではありません。

10
1. が適切です。
「センターの母親への支援を継続する。」
(説明)センターに相談してきたのは母親なので、クライアントは母親です。息子への接し方、母自身のメンタルヘルス含めて相談を継続することが望ましい。


※ケア会議で検討された支援の方針として、適切なものを選ぶ問題です。以下に適切ではなかったものの説明をします。

2 . 適切ではありません。
「Kさんへの支援は、母親に任せる。」
(説明)母親とKさんとの会話も減ってきている中で、Kさんの支援を母親に任せることは、母親にとっても負担になります。また、そのことで家庭内での緊張も高まり、よりKさんが引きこもる可能性も出てきます。よって適切ではありません。

3 . 適切ではありません。
「Kさんに心理療法を行う機関を紹介する。」
(説明)Kさんは相談員と会っていない状況です。Kさんについて状況が把握できていない中で、心理療法を行う機関を紹介することは、Kさんの不信感を煽ります。よって適切ではありません。

4 .適切ではありません。
「Kさんにアルバイトをするよう勧める。」
(説明)Kさんは母親に「自分で仕事を探すから放っておいてくれ」と言うのは、アルバイトを探すと言う意味ではありません。自室にこもる様になっている現状で、且つ本人に会えておらず状況把握できないことから、アルバイトをすすめることは適切ではありません。

5 . 適切ではありません。
「Kさんを世帯分雜して、生活保護を申請するよう提案する。」
(説明)母からもKさんからも経済状況についての相談はありません。よって適切ではありません。

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