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精神保健福祉士の過去問「第16090問」を出題

問題

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近代の社会変動の趨勢に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
   1 .
デュルケムは、異質な個人の分業による有機的な連帯から、同質的な個人が並列する機械的連帯へと変化していくと考えた。
   2 .
ヴェーバーは、近代の組織活動において計算に基づく予測可能性が低下すると考えた。
   3 .
テンニースは、全体意志に基づく第一次集団が解体し、一般意志に基づく第二次集団が優越するようになると考えた。
   4 .
ジンメルは、社会的な分化が進むことによって、人々が相互に交流する範囲としての社会圏が縮小していくと考えた。
   5 .
ベルは、左右のイデオロギー対立はなくなり、プラグマテイックな社会問題の解決が実現すると考えた。
( 第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム )

この過去問の解説 (3件)

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正解は5です。

各選択肢については以下のとおりです。

1→デュルケムは自分の意思を持たない、同質的な個人が並列する機械的連帯から異質な個人の分業による有機的連帯へと変化していくと述べています。

2→ヴェーバーは官僚制を唱えた人で、官僚制は優れた機械のような技術的卓越性があると主張しています。よって、計算に基づく予測可能性は高まります。

3→テンニースは、ゲマインシャフト(共同社会)とゲゼルシャルト(利益社会)という集団類型を唱えた人です。第一次集団、第二次集団という考え方はクーリーという人の主張です。

4→ジンメルは社会の分化が進むと,個人が所属する社会圏が広がり,多様な社会圏に同時所属するようになると述べています。
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1.誤答。デュルケムは自殺論を説いた人物です。選択肢は逆になっています。

2.誤答。官僚制とは組織や集団におかえる管理システムです。

3.誤答。第一次集団、第二次集団はクーリーによって示された概念です。

4.誤答。ジンメルは社会的文化論を説いています。社会圏が縮小するとは言っていません。

5.正答。その通り。
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正答【5】

1.誤答
デュルケムの「社会分業論」の中で提唱したの社会の進化論。
自分の意思を持たない、同質的な個人が並列する「機械的連帯」から異質な個人の分業による「有機的連帯」へと変化していくと述べています。

2.誤答
ヴェーバーは、組織は最も能率的かつ合理的に機能することで計算可能な予測が得られると述べています。

3.誤答
第一次集団, 第二次集団という概念が「クーリー」によるものです。
テンニースは人間の意志の形式が社会や社会関係のあり方を決定するとして「ゲマインシャフト(共同体)」と 「ゲゼルシャフト(利益社会)」という概念を提唱しました。

4.誤答
ジンメルの社会的分化論による「社会圏の交錯」です。
社会的文化が進み集団の規模が拡大していくと、集団が個人への依存度が小さくなり個人は複数の集団に所属することができるようになります。
そして、さまざまな集団に所属し人々が交流することで集団や個人は発達していくという「社会圏の交錯」です。社会圏の交錯は社会圏の縮小していくわけではありません。

5.正答
ベルは、「脱工業化」によってイデオロギー(人間の行動を左右する根本的な物の考え方の体系)の対立はなくなり、プラグマテイック(実用的・実利主義など)な社会問題の解決が実現すると考えました。
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