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精神保健福祉士の過去問 第19回(平成28年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問43

問題

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入職して3年目のE精神保健福祉士は、長期入院患者が多い精神療養病棟に最近異動となった。新たに担当することになったFさん(51歳、男性)は、入院して10年が経過しており、生活能力は低下しているが病状は比較的安定している。Fさんが長期入院となったのは、母親の病気の治療などで、退院の受け入れ条件が整わなかったからである。早速、E精神保健福祉士がFさんと面接すると、退院には消極的であった。両親とも面接したところ、年金暮らしで楽ではないが、いつでも自宅に迎え入れたいとのことであった。

この時点でのE精神保健福祉士の援助として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
退院に向けて、家族と日程調整に入った。
   2 .
生活保護の申請について主治医に指導を求めた。
   3 .
Fさんと両親が一緒に心理教育を受けることを提案した。
   4 .
週に2、3回は病棟を訪問し、Fさんと面接することにした。
   5 .
Fさんの病室を居心地の良い空間に変えた。
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問43 )
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この過去問の解説 (3件)

27
正解は4です。

1.現時点でFさんは退院に消極的であることから、退院に向けて家族と日程調整に入ることは早急です。

2.生活保護の申請について主治医が指導をすることはありません。

3.両親はいつでも自宅に迎え入れたいと言っていることから、両親に心理教育を提案することは適切とはいえません。

4.病棟を週に2,3回訪問し、Fさんと面接をすることで、退院に向けた気持ちの変化が期待されます。そのため適切な援助といえます。

5.Fさんが現在の病室を居心地が悪いと感じていることは読み取れないため、今の時点で病室を居心地の良い空間に変えることは適切とはいえません。必要以上に病室を居心地の良い空間に変えてしまうことは、退院に向けた意欲を削いでしまう可能性もあります。

付箋メモを残すことが出来ます。
10
×1 . Fさん自身に退院の希望がまだないので、具体的に退院の準備をするのは時期尚早です。  

×2 . このケースでは、生活資金の困難な状況は確認できないので、生活保護の申請は適当ではありません。

×3 . いずれFさんと両親が一緒に心理教育を受けることは、退院に向けての準備としては適切かと思われますしかし、まだ本人の退院の意思が確認できず、両親、本人の意思の統一が図られていないので、時期尚早です。

〇4 . 週に2、3回は病棟を訪問し、Fさんと面接することは、Fさんとラポールを作りながら援助関係を作り出すためには有益と思われます。

×5 . Fさんの病室を居心地の良い空間に変えることは、本人に病室での居心地の悪い感じなどの記述がありません。また退院を意識するのであれば、むしろ退院へのモティベーションがあがるようなプログラムなどの整備が必要です。
そのため、本選択肢は不適切です。

6

本事例に関する解説は以下の通りです。

選択肢1. 退院に向けて、家族と日程調整に入った。

不適切です。

Fさんは現時点で退院に対して消極的な様子を見せています。本人の意向に沿わない支援を理由も聞かずに実行する事は適切な支援とは言えません。

選択肢2. 生活保護の申請について主治医に指導を求めた。

不適切です。

Fさんの両親から「年金暮らしで楽ではない」という言葉は聞かれていますが、本人、家族とも生活保護申請の意向を口にしてはいません。

また、生活保護を申請するのであれば、主治医ではなく精神保健福祉士が主として関わる内容であると考えられます。

選択肢3. Fさんと両親が一緒に心理教育を受けることを提案した。

不適切です。

心理教育とは、退院後の生活に不安を持つ患者自身や家族に対して、病気や症状について知識をつけ、正しく理解できるように働きかける事で、病気の再発予防や治療などを主体的に実行する力をつける事が目的に実施されるものです。

Fさんの両親はFさんの退院に対して不安を持っている様子はなく、心理教育を受けるよう提案する必要はありません。

選択肢4. 週に2、3回は病棟を訪問し、Fさんと面接することにした。

適切な内容です。

E精神保健福祉士は異動したばかりであり、Fさんとの関係性の構築が不十分な可能性が高いと考えられます。Fさんとの信頼関係を構築した上で、Fさんの思いを汲み取った支援を実践する事が必要となります。

Fさんとの関係構築のため、意図的に面接回数を増やす事は適切な支援であると考えられます。

選択肢5. Fさんの病室を居心地の良い空間に変えた。

不適切です。

Fさんが入院環境に不満を感じているという様子は見受けられません。

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