過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

精神保健福祉士の過去問「第25746問」を出題

問題

[ 設定等 ]
次の事例を読んで、問いに答えなさい。

〔事 例〕
Cさん(35歳、女性)は18歳で統合失調症を発症、入院を経験しながらも農業大学校卒業後、父が代表の農業法人で果実加工部門を担当している。4年前に農業高校教員と結婚、両親と同居し、1歳6か月の娘がいる。妊娠中から再発や育児と仕事の両立の不安を語っていたが、家族や通院先のD精神保健福祉士の支援のほか、母親教室で再会した高校時代の友人Eさんとの交流にも支えられてきた。
昨年4月父が急死し、その後外来受診が増えた。「育児にも仕事にもほとんど手がつかない」「あまり眠れないし、もう何もかも放り出したい」などと訴えるので、D精神保健福祉士は面接と訪問の回数を増やした。
(※1)

昨年6月、「もう疲れた、休みたい」と任意入院したが、入院中に何度も面会に来てくれたEさんの支えもあり、9月には退院した。
農業法人は、今年4月から夫が代表を務めてくれることになり、Cさんは自分の将来について考えられるようになった。そんな時、病院を退職しソーシャルワーカー事務所を開業していたD精神保健福祉士からCさんとEさんにお茶会の誘いがあった。「子育ての悩みを話そう」というものだったので、二人は喜んで参加した。その場では、D精神保健福祉士も自身の子育てや仕事に関する悩みを打ち明けたので、CさんもEさんも日頃の思いを存分に話すことができた。D精神保健福祉士は、「自分たちと同じように、悩みがあっても相談できない親たちは多いだろう。父親も含めて、親たちが地域で気軽に交流できる緩やかなつながりを作りましょう」と二人に働きかけた。
(※2)

しかし、D精神保健福祉士は準備を続けるうちに、自分の立場が、専門職としての活動なのか当事者としての思いなのか戸惑い、相談したいと考えた。
(※3)


(※1)次のうち、D精神保健福祉士が用いたアプローチとして、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
問題解決アプローチ
   2 .
行動変容アプローチ
   3 .
心理社会的アプローチ
   4 .
課題中心アプローチ
   5 .
危機介入アプローチ
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 )

この過去問の解説 (2件)

このページは設問の個別ページです。
学習履歴を保存するには こちら
評価する
11
評価しない
正解は5です。

1.問題解決アプローチは、対象者と関係性を築き、問題に向き合えるように動機づけをし、一緒に解決策を考えていくアプローチです。この段階では、Cさんに動機づけを行っていることは読み取れず、新たに信頼関係を構築するために訪問を増やしているわけでもないことから、問題解決アプローチとみなすことは適切とはいえません。

2.行動変容アプローチは、行動に焦点をあてて問題行動を修正しようというものです。事例の段階では行動に焦点をあてたかかわりは読み取ることができないため、行動変容アプローチとはいえません。

3.心理社会的アプローチは、クライエントとの関係をもとに、パーソナリティの変容によって人と状況の相互作用を改善しようというものです。事例ではすでにCさんとの関係性ができており、事例で面接と訪問を増やしたことは、Cさんのパーソナリティに働きかけることを目的としているといえないため、心理社会的アプローチとみなすことは適切とはいえません。

4.課題中心アプローチとは、課題を決めて解決を図っていくアプローチです。事例の段階では課題を決めてはいないため、課題中心アプローチとはいえません。

5.「もう何もかも放り出したい」などと訴えている状況で、精神保健福祉士の方から積極的に面接と訪問の回数を増やしていることから、危機介入アプローチとみなすことが適切です。
評価後のアイコン
付箋メモを残すことが出来ます。
評価する
7
評価しない
× 1 .「問題解決アプローチ」(パールマンによる)は、クライエントが主体的に問題解決するよう支援するアプローチです。ここでは、Cさんが心身の不調の状態にあり、まだ積極的主体的な問題解決を促せる段階ではありません。

× 2 . 「行動変容アプローチ」は、学習理論を背景として行動療法的に望ましい行動を増加させ、望ましくない行動を減少させる支援の方法です。Cさんの現在の状況では、行動変容よりも心身の不調への対処が大切なので、不適切です。
× 3 . 「心理社会的アプローチ」(ホリスによる)は、精神分析を背景として、人と状況の相互作用の視点でクライエントの変容を計るアプローチで、時間が掛かります。現在のCさんは父の死を経験し、育児や仕事を抱えながら心身の不調を訴えている危急の状態であるので、不適切です。

× 4 . 「課題中心アプローチ」(リード、エプシュタインらによる)は、自ら可能と思われる程度に、具体的な生活上の課題に対処していきます。Cさんは危急の鬱状態にあり、まだその元気はなさそうで、不適切です。

○ 5 . 「危機介入アプローチ」(リンデマン、キャプランによる)は、生活上の様々な危機によって生じる身体的、心理的な苦痛や症状に対処していくための介入法です。父の死、育児や仕事に手がつかない状態にあるCさんへの早期介入の方法として適切です。
評価後のアイコン
問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
設問をランダム順で出題するには こちら
この精神保健福祉士 過去問のURLは  です。

学習履歴の保存や、評価の投稿、付箋メモの利用には無料会員登録が必要です。

確認メールを受け取れるメールアドレスを入力して、送信ボタンを押してください。

※すでに登録済の方はこちら

※利用規約はこちら

メールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」ボタンを押してください。

※パスワードを忘れた方はこちら

※新規会員登録はこちら

ログアウトしてもよろしいですか。

パスワードを再発行される場合は、メールアドレスを入力して
「パスワード再発行」ボタンを押してください。

付箋は自分だけが見れます(非公開です)。