精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
精神保健の課題と支援 問12
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
災害や事故で家族を突然亡くした遺族に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 遺族が悲しみから立ち直るのを助けるケアが、緩和ケアである。
- 遺族の悲嘆反応には、身体症状を含む。
- 死別直後に遺族が悲しみなどの感情を表出しないときは、医学的介入が必要である。
- 遺族が自助グループで自分の話を聞いてもらうことは、不適切な援助である。
- 遺族への支援を続けるうちに、支援者が自らの心に傷を受けることを、フラッシュバックという。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
悲嘆反応には、罪悪感・自責感・無力感といった心的反応、睡眠障害・食欲不振・体力の低下・自律神経失調症などの身体的反応、ひきこもるなどの行動の変化があります。
他の選択肢については以下のとおりです。
1→「緩和ケア」ではなく「グリーフケア」です。
「緩和ケア」は末期がんなど終末期にある患者に対して苦痛を和らげるために行われる医療的ケアのことです。
3→悲嘆反応は人によってさまざまです。医学的介入は身体的反応に対して行われるものであるため誤りです。
4→ピアカウンセリングといって、同じ状況をもつ人どうしの共感により、自分の気持ちをさらけ出すことで、効果が得られます。
5→フラッシュバックとは、強いトラウマ体験が後になって突然、鮮明に思い出されたり、同様に夢を見たりする現象です。
参考になった数66
この解説の修正を提案する
02
1.遺族が悲しみから立ち直るのを助けるケアは、グリーフケアです。緩和ケアは、末期がん等の終末期にある患者やその家族に対して苦しみを和らげるケアのことで、災害や事故で家族を突然亡くした遺族に対して使われる言葉ではありません。
2.遺族の悲嘆反応には、身体症状を含みます。他には情緒的な症状や行動的な症状があります。
3.死別直後に遺族が悲しみなどの感情を表出しないときは、医学的介入よりも、見守りや安心できる環境づくりが必要となります。
4.遺族が自助グループで自分の話を聞いてもらうことは、体験を分かち合える効果が期待できるため、適切な援助といえます。
5.フラッシュバックは、後になって辛い記憶が鮮明によみがえってくる現象です。心に傷を受けることではありません。遺族への支援を続けるうちに、支援者が自らの心に傷を受ける言葉としては、逆転移が考えられます。
参考になった数37
この解説の修正を提案する
前の問題(問11)へ
第16回(平成25年度)問題一覧
次の問題(問13)へ