精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
精神保健の課題と支援 問18
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
「精神保健福祉資料(平成23年度)」による、精神科病院に新たに入院した患者とその動態に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害が、半数以上である。
- 40歳未満の患者が、半数以上である。
- 1年後も入院が継続していた患者の半数以上は、65歳以上である。
- 1年後も入院が継続していた患者の半数以上は、認知症である。
- 入院して6か月後も、半数以上が継続して入院している。
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この過去問の解説 (2件)
01
「精神保健福祉資料」は「630調査」とも呼ばれ、厚生労働省が毎年6月30日付で都道府県・指定都市に報告を依頼している調査です。国立精神保健研究所のホームページに最新の資料が掲載されていますので確認してください。
1.新たに入院した統合失調症、総合失調症型障害及び妄想性障害の割合は、平成23年度調査では38%(平成25年度調査でも37%)と4割以下です。
2.40歳未満の患者は、平成23年度調査では26%(平成25年度調査でも24%)と3割以下です。
3.1年後も入院が継続していた患者で65歳以上は、平成23年度調査では58%(平成25年度調査でも58%)と半数以上です。
4.1年後も入院が継続していた患者で認知症(症状性を含む器質性精神障害)は、平成23年度調査では33%(平成25年度調査でも34%)と半数以下です。
5.入院して6か月後も継続して入院している患者は、平成23年度調査では20%(平成25年度調査でも20%)と約2割です。
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02
調査結果はこちらを参照してください。
http://www.ncnp.go.jp/nimh/keikaku/vision/pdf/data_h23/h23_630_sasshitai.pdf
正解以外の選択肢について補足すると、
1→他の疾病と比べると確かに「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」が多いですが、全体の4割程度です。半数に届きません。
2→40歳未満は全体の約3割です。
4→認知症ではなく、統合失調症です。
5→8割以上が3か月以内に退院しています。
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