精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問43
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
H精神保健福祉士は、2週間前に再入院した統合失調症のJさん(29歳、男性)の母親との面接で、次のようなことを聞いた。入院前、母親は「1日も早く復職できるように頑張りなさい」と毎日のようにJ さんを励ましていたらしく、「病気に甘えているとしか思えない。なぜいつまでもごろごろしているのか」と言っていたとのことであった。また、母親は「私の育て方が悪くて病気になったのでしょうか」といらだちと不安を覚えている様子であったため、 H精神保健福祉士は、母親にある提案をした。
次のうち、この面接の時点でH精神保健福祉士が提案した母親への支援として、適切なものを1つ選びなさい。
次のうち、この面接の時点でH精神保健福祉士が提案した母親への支援として、適切なものを1つ選びなさい。
- 家族心理教育プログラムへの参加
- 訪問看護の利用
- 元気回復行動プラン(WRAP)の紹介
- ホームヘルプサービスの利用
- 地域活動支援センターⅢ型の利用
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この過去問の解説 (2件)
01
1.統合失調症で入院しているJさんの母親のために、家族に対して病気の理解やカウンセリングを行う家族心理教育プログラムへの参加を提案することは適切です。
2.Jさんは入院していますので、訪問看護は必要ありません。また母親も在宅で支援が必要な状況かどうかは、読み取ることができないため適切ではありません。
3.元気回復行動プラン(WRAP)は、当事者に対して行われるもので、母親に対する支援としては適切ではありません。
4.Jさんは入院していますので、ホームヘルプサービスは必要ありません。また母親も在宅で支援が必要な状況かどうかは、読み取ることができないため適切ではありません。
5.Jさんは入院して間もないことや、母親の言葉として復職を希望している様子が読み取れることから、地域活動支援センターⅢ型の利用を提案することは適切ではありません。
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02
母親は統合失調症のJさんに対し
「頑張りなさい」と励ましたり、「病気に甘えているとしか思えない。なぜいつまでもごろごろとしているのか」と言ったりしています。このことから、母親には病気に対する理解やその病気を持っている人への対処の仕方などを学ぶ必要があります。
他の選択肢については以下のとおりです。
2,4→この問題文からはJさんが看護や介護を必要とするかどうかわかりません。よって不適切です。
3→WRAPはセルフヘルプの活動です。扱いにくい感情や行動が起きる回数を減らして予防したり、生活の質を向上させたりする目的があります。
5→地域活動支援センターⅢ型は障害により働くことが困難な障害者を支援する作業所です。これに関しては母親との面談で決めるべきことではないため不適切です。
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