精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
人体の構造と機能及び疾病 問83

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問題

第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問83 (訂正依頼・報告はこちら)

健康に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 健康寿命とは、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせずに自立して生活できる期間をいう。
  • WHO憲章では、「健康とは、身体的、精神的、社会的、そしてスピリチュアルに完全に良好な状態をいう」と定義された。
  • 集団の健康を図る指標に罹患率は用いられない。
  • プライマリ・ヘルスケアの理念は、一次医療(プライマリケア)による治療で健康を改善すべきという考えである。
  • 「健康日本21」(第二次)の基本的な方針は、活力ある社会の実現のために高齢者の死亡率を減少させることである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

他の選択肢については、以下のとおりです。
2→WHO憲章では「健康とは完全に、身体、精神及び社会的によい状態であることを意味し、単に病気でないとか虚弱でないとかいうことではない」とあります。

3→罹患率は用いられています。

4→プライマリ・ヘルス・ケア(以下、PHC)は、すべての人にとって健康を基本的な人権として認め、その達成の過程において住民の主体的な参加や自己決定権を保障する理念です。

5→死亡率の減少ではなく、健康寿命の延伸です。
「健康日本21」(第二次)はこちらのサイトです。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_01.pdf

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02

正答【1】

1.正答
健康寿命は、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間をさします。

2.誤答
WHO憲章では「健康とは完全に、身体、精神及び社会的によい状態であることを意味し、単に病気でないとか虚弱でないとかいうことではない」とあります。

3.誤答
集団の健康状態を図る指標には「罹患率」「有病率」「発症率」を用います。

4.誤答
プライマリ・ヘルスケア(PHC)は「すべての人々に健康を」の目標のもと、すべての人々に健康を基本的な人権として認め、その達成の過程において住民の主体的な参加や自己決定権を保障する理念のことです。

一次医療(プライマリケア)は「普段かからでなんでも診てもらえ相談できる」といったかかりつけ医や開業医などによる医療のことです。
当然、入院などが必要な場合は中核病院などの二次医療、高度な専門医療を必要とする場合は三次医療が必要となるため、一次医療(プライマリケア)の治療で健康を改善することはできません。

5.誤答
「健康日本21」(第二次)の基本的な方針は、死亡率を減少させるのではなく一次予防を推進して健康寿命の延長を図ることが目的とされています。

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03

1.正答。その通り。

2.誤答。肉体的にも、精神的にも、そして社会的にもすべてが満たされた状態とされています。

3.誤答。罹患率、有病率、発症率などは健康状態を図る指標となる。

4.誤答。住民に最も身近な地域の、住民にとって最も重要で基本的な健康つくりの仕組みとなっているので、2次、3次医療が重要です。

5.誤答。健康寿命の延長を図ることが目的とされています。

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