精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
人体の構造と機能及び疾病 問85
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問85 (訂正依頼・報告はこちら)
認知症に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
- アルツハイマー型認知症の治療に用いられる薬物は、現在、存在しない。
- レビー小体型認知症では、パーキンソン症状を生じることはまれである。
- 脳血管性認知症は、生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、高血圧など)が原因となっていることが多い。
- 正常圧水頭症による認知症は、外科手術で回復することがある。
- 認知症に伴うせん妄は、夜間よりも昼間の方が多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.誤答
アルツハイマー型認知症を完全に治す薬はありませんが、神経細胞を活性化させたり不安やイライラを少なくするなど4種類の薬物が治療で使用されています。
2.誤答
レビー小体認知症には「認知機能の変動」「繰り返し現れる幻視」「パーキンソン症状」の3つの特徴があります。
3.正答
選択肢の説明通り生活習慣病は認知症を発症する確率が高くなります。
4.正答
正常圧水頭症による認知症は、脳を保護する脳脊髄液が過剰に溜まり脳の前頭葉が広範囲にわたって障害されることで起こります。
認知障害(80%以上)の他に歩行障害(90%以上)排尿障害(70%以上)が現れます。
この過剰に増えた脳脊髄液を外科的手術で抜き取ることで回復することがあります。
5.誤答
認知症に伴うせん妄は、夕方から夜にかけて見られる「夜間せん妄」が多く見られます。
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02
他の選択肢については以下のとおりです。
1→進行を遅らせる薬はあります。
2→パーキンソン症状、幻覚、幻聴がレビー小体型認知症の特徴です。
5→夕方から夜の方が多いです。
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03
2.誤答。パーキンソニズムを伴うことが特徴です。
3.正答。その通り。
4.正答。その通り。
5.誤答。認知症のせん妄は夜間のほうが多いです。
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