精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
心理学理論と心理的支援 問88
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
マズローの人間の動機又は欲求理論に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 生理的欲求と承認欲求がかなり満足されたものになったら、さらに上位にある愛情を求めたくなると同時に、所属への渇望が生じるようになる。
- 幼児の場合、恐怖又は危険に対する反応が直接的かつ明瞭に出現するのは、幼児はこの反応を抑制しないからだと考えられている。
- 自己実現の欲求には、資格保持や社会に示す自信といった自尊心にかかわるものと、他者から受ける尊敬とか尊重と定義できる評判や名声、他者からの理解などがある。
- 承認又は自尊心の欲求が満たされれば人は安堵感を覚え、その後に不安や不満、又は新たな欲求が生じることはない。
- 音楽家は音楽を作り、画家は絵を描くように、人間は自分のなり得るものになりたいという欲求をもつ。これを承認の欲求と呼んでいる。
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この過去問の解説 (3件)
01
他の選択肢については以下のとおりです。
1→文中の「承認欲求」の語句を「安全の欲求」に置き換えると正しい文になります。
3→文頭が「自己実現の欲求」ではなく「承認欲求」です。
4→承認欲求のさらに上には、自己実現や自己超越の欲求があります。
5→承認欲求はなりたいものになるのではなく、他人から認められることです。
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02
マズローの人間の動機又は欲求理論とは「マズローの欲求5段階説」とも言われ、人間の欲求は5段階のピラミッドで構成され、低階層の欲求が満たされるとより高階層の欲求を欲するという説です。
低層階から「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5段階になります。
1.誤答
低層階の「生理的欲求」と「安全欲求」が満たされると愛情や所属といった「社会的欲求」を欲するようになります。
2.正答
一般的に大人になると恐怖や危険に対する反応を抑制し、安全欲求を満たし次への段階の欲求に昇華します。一方、幼児は恐怖や危険に対するを反応を抑制しないため顕著に反応が現れます。
3.誤答
自己実現欲求には「承認欲求」の充足が必要です。承認欲求は自尊心、自信、達成などや他者から認められることです。
4.誤答
承認欲求が満たされるとさらに、成長したいという自己実現の欲求(成長欲求)を欲します。そして、承認欲求が満たされても自分に適していることをしていないと(自己実現が満たされないと)新しい不満や欲求が出てきます。
5.誤答
この選択肢は「自己実現欲求」の説明です。
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03
2,正答。その通り。
3.誤答。他者からの尊敬や自尊心は尊敬欲求になります。
4.誤答。不可逆的なものではないです。
5.誤答。自己実現欲求です。
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