精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
心理学理論と心理的支援 問91
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問91 (訂正依頼・報告はこちら)
発達に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 身体的発達は、首→胸→腰→脚→足首→足指という頭部から尾部への方向性と、肩→腕→手首→指先という中軸部から末梢部への方向性をとる。
- 個体発生は、それぞれの生物種が成立し絶滅するまでの形態的変化、系統発生は、受精卵が成体に達し、更に死に至るまでの形態的変化をいう。
- 言語発達は、喃語、模倣語の言語形成準備期から、言語体系の基礎形成期言語による抽象的思考が可能となる時期を経て、言語をイメージする力の獲得へと展開する。
- 発達心理学では、時間的経過による発達的変化についての一般的な特徴や法則性を明らかにすることから、出生後から心身の成熟する成人期までを対象範囲としている。
- 新生児は、親和欲求に基づく漠然とした生理的興奮を示すが、やがてこの興奮状態から、情緒の原初形態である快・不快の感情が芽生えてくる。
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この過去問の解説 (3件)
01
他の選択肢は以下のとおりです。
2→文中の「個体発生」と「系統発生」が逆です。
3→言語発達は
泣き声→喃語(生後3,4か月~8か月)→一語文・片語期(1歳~1歳半)→二語文・多語文・命名文(1歳半~2歳)→羅列期(2~2歳半)→模倣期(2~3歳)→成熟期(3~4歳、他人とコミュニケーション)→多弁期(4~5歳)→適応期(5歳以上)という流れです。
4→文中の「成人期まで」という部分が誤りです。一生です。
5→「親和欲求」という部分が誤りです。「生理的欲求」です。
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02
1.正答
身体の発達は頭部から足に向かって発達する「頭部-尾部勾配」と体幹から末梢に向かって発達する「中心部-周辺部勾配」があります。
2.誤答
個性発生と系統発生の説明文が逆です。
個性発生とは受精卵が分裂して成長し、成体になったりするような生物個体の発生全般をさします。
一方、系統発生とは生物種が現れてから絶滅するまでの形態変化のことです。
3.誤答
言語の発達過程は「喃語」から「一語文」「二語文」「三語文」を経て、大人の言うことを真似する「模倣」、代名詞や助詞が使え日常的な言葉のやり取りができる「複文」を話せるようになります。
その後、話く意欲が高まり話を楽しむ「コミュニケーション」が取れるようになり、自分の体験などを言葉にして伝えることができるようになります。
4.誤答
発達心理学は、受胎から死までの一生にわたる心身の変化を対象としています。
5.誤答
この説明は「生理的欲求」の説明です。親和欲求は、誰かと一緒にいたいという欲求です。
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03
2.誤答。ヘッケルの反復説では個体の発生は系統発生を繰り返すとなっています。
3.誤答。叫声期、喃語期、模倣期、有意語期、文章期と言語発達はなっています。
4.誤答。発達心理学は人間の一生の心身変化が対象となっています。
5.誤答。生理的興奮は走った後に鼓動が高鳴ったりを言います。
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