精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
心理学理論と心理的支援 問93
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問93 (訂正依頼・報告はこちら)
クライエントの行動特徴と防衛機制に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 大学生B男さんは、女性Cさんに心を惹かれ強い衝動を抱いたが、Cさんに対しては恋愛や女性の職業の自由について高尚な考えを述べた。これは転換と考えられる。
- 保育園児のり子ちゃんは、不安感に脅かされているが、しばしば自分は強くて万能な人間だというファンタジーを作り出す。これは同一化と考えられる。
- 不登校中の中学生E男さんは、学校に行けない理由として「眠れなかったから」とか、「朝、熱が出たから」と言ったりする。これは投影と考えられる。
- 5歳児のF男ちゃんは、弟が生まれ母親が弟に付きっきりになったとき、とっくにやめていた指しゃぶりをまた始めた。これは昇華と考えられる。
- 父親に対する憎しみの感情を抑えた高校生のG男さんは、ときに父親に対して極端な気遣いや過剰な配慮を示すことがある。これは反動形成と考えられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
防衛機制とは「人がこころを守る心理的メカニズム」です。
1.誤答
B男さんの行動は「昇華」です。
昇華は、自分の中で受け入れがたい欲求や衝動を学問や芸術活動など社会的に望ましい方向に変化させ発散させていく心の働きです。
2.誤答
のり子ちゃんの行動は「逃避」です。
逃避は、ストレス要因から心理的・物理的に逃れようとすることによって心のバランスをとる心の働きです。
3.誤答
E男さんの行動は「合理化」です。
合理化は自分の欲求が満たされない時に理由をつけて自分自身を納得させる心の働きです。
4.誤答
F男ちゃんの行動は「退行」です。
受け入れがたい出来事が起こり、その出来事を乗り越えることが困難と感じた時に一時的に現在の自分よりも幼い発達段階に戻ることで困難を回避しようとする心の働きです。
5.正答
G男さんの行動は「反動形成」です。
簡単に受け入れられない考えや感情に抵抗するために、それとは反対の行動や態度をとることで自分の衝動や欲望を抑制しようとする心の働きです。
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02
各選択肢については以下のとおりです。
1→「転換」ではなく「昇華」です。
2→「同一化」ではなく「逃避」です。
3→「投影」ではなく「合理化」です。
4→「昇華」ではなく「退行」です。
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03
2.誤答。現実から逃避しているので逃避に当たります。
3.誤答。合理化の説明です。
4.誤答。退行の説明です。
5.正答。その通り。
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