精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
社会理論と社会システム 問98

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問題

第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム 問98 (訂正依頼・報告はこちら)

近代官僚制に関する次の記述のうち正しいものを1つ選びなさい。
  • 官僚制組織は必ずしも規模が大きいとは限らないので、明文化された規則がない。
  • 官僚制組織においては、権限のヒエラルヒーが明確であるため、上司と部下とのパーソナルな関係が重視される。
  • 官僚制は形式合理性を重視するがゆえに実質合理性を失って、逆機能的になることがある。
  • 官僚制は組織目的を効率的に達成するために、職務を専門化することなく、口頭での連絡を重視する。
  • 官僚制は職務が平等に配分され、権限の上下関係もない水平的な組織である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答【3】

1.誤答
官僚制とは、規模の大きい組織や集団であり形式的で恒常的な規則が明文化されています。

2.誤答
官僚制組織は「階層性(権限のヒエラルキーが明確)」という特徴があるためパーソナルな関係は築けず上司と部下という形式的な関係が重視されます。

3正答
マートンの「官僚制の逆機能」の説明です。
官僚制は形式合理性を重視するがゆえに柔軟性を失い画一的になりやすい傾向にあります。それにより予期しない逆機能(マイナス)になりやすいという特徴もあります。

4.誤答
官僚制は組織目的を効率的に達成するために、職務を専門化して書面での連絡を重視します。

5.誤答
官僚組織は権限のヒエラルキーが明確なのが特徴で上下関係のある指令命令系統を持ちます。

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02

正解は3です。

各選択肢については以下のとおりです。
1→官僚制の特徴に「文書主義」があります。よって誤りです。

2→重視されるのは「パーソナルな関係」ではなく「形式的関係」です。

4→官僚制の特徴に「専門性の原則」「文書主義」があります。よって誤りです。

5→官僚制の特徴に「権限の原則」「階層の原則」があります。よって誤りです。

参考になった数13

03

1.誤答。官僚制では形式的な恒常的な規則が明文化されるのが基本とされています。

2.誤答。階級秩序があるのでパーソナルな関係は逆にもてなくなります。

3.正答。その通り。

4.誤答。官僚制は合理的なシステムのため職務の専門化は欠かせません。

5.誤答。権限のヒエラルキーなので上下関係は重要視されます。

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