精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
現代社会と福祉 問104
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 現代社会と福祉 問104 (訂正依頼・報告はこちら)
ニーズ(必要)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 欲求は、本人の発言で表現されなければ、ニーズ(必要)とはならない。
- 充足すべきニーズ(必要)の把握は、行政や専門職が行い、本人や家族がこれに関与することはない。
- 社会福祉実践は、ニーズ(必要)のうち、その人が自覚し具体的に支援を求めるものを対象にする。
- ニーズ(必要)充足のために平等な資源の量を分配すべきであるという考え方を、貢献原則と呼ぶ。
- 同じ量の資源を用いても、ニーズ(必要)の充足のされ方は個人の健康状態や生活水準などに応じて異なる。
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この過去問の解説 (3件)
01
他の選択肢については以下のとおりです。
1→「本人の発言で表現されなければ」という部分が誤りです。
いいたくても言い出せない状況、話すことができない障害を持っている場合などが考えられます。本人の発言で表現されていなくてもニーズはあります。
2→「本人や家族がこれに関与することはない」という部分が誤りです。ニーズには本人が自覚している欲求(感得されたニーズ)や対象者自身が感じているニーズを他人にわかるように表明したもの(表明されたニーズ)があります。それらへの把握はもちろん必要なことです。
3→ニーズには、価値基準や科学的判断に基づく絶対的基準によるニーズ(規範的ニーズ)や他人や他の集合体の状態との比較によって判定されるニーズ(比較ニーズ)があります。これらは自覚されていないこともあります。
4→貢献原則とは貢献能力に応じた分配の原則です。平等な資源の量を分配すべきという考え方は必要原則です。
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02
1.欲求は、本人の発言で表現されなくても、本人が心の中で感じていればニーズとなります。
2.ニーズの把握は、本人や家族が関与することもあります。
3.社会福祉の実践にあたっては、その人が自覚し具体的に支援を求めるものだけでなく、自覚していないニーズについても対象とすることが望ましいといえます。
4.ニーズ充足のために平等な資源の量を分配すべきであるという考え方は、必要原則といいます。貢献原則は、個人が社会に貢献した度合いに応じて分配されるべきという考え方です。
5.同じ量の資源を用いても、個人の健康状態や生活水準によってニーズの充足のされ方は異なります。
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03
1.誤答
本人の発言でニーズを表現できる人ばかりではありません。
選択肢 3 でも説明しますがニーズには種類があり本人の自覚や発言によるニーズだけではなく総合的に把握しなければなりません。
2.誤答
充足すべきニーズについては行政や専門職だけでなく本人や家族の訴えや希望によってもニーズを把握できるため行政や専門職、本人や家族すべての人が関与して把握する必要があります。
3.誤答
その人が自覚し具体的に支援を求めるものだけがニーズではありません。ブラッドショーのニード(ニーズ)の4類型について理解する必要があります。
・規範的ニード(価値基準や科学的判断に基づく絶対的基準によるニード)
・感得されたニード(本人が自覚している欲求(ニード))
・表明されたニード(本人が自覚して他者に分かるように表明したニード)
・比較ニード(他人や他の集合体の状態との比較することによってわかるニード)
4.誤答
この選択肢は「必要原則」の説明です。
貢献原則とは社会に貢献した程度に応じて資源の量を分配されるという考えです。
5.正答
選択肢の説明文とおりです。
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