精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
地域福祉の理論と方法 問114
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 地域福祉の理論と方法 問114 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、地域福祉を推進する役割を担う社会福祉協議会のH福祉活動専門員のとる行動として適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
U町では、幹線道路沿いに大型のスーパーマーケットができたために、町内唯一の生鮮食料品を扱う商店が閉店し、高齢者を中心に買物に困っている住民が多くいるとの声が社会福祉協議会に寄せられるようになった。そこでH福祉活動専門員は、対応策を検討することにした。
〔事 例〕
U町では、幹線道路沿いに大型のスーパーマーケットができたために、町内唯一の生鮮食料品を扱う商店が閉店し、高齢者を中心に買物に困っている住民が多くいるとの声が社会福祉協議会に寄せられるようになった。そこでH福祉活動専門員は、対応策を検討することにした。
- 通院バスなどの空時間帯にスーパーマーケットまで買物に困っている住民を送迎する事業を企画したいと考え、車両確保や協力依頼のために関係機関と協議する。
- 買物に不自由しているとはいえ私的な事柄なので、それぞれの家族・親族に任せる。
- 高齢者の問題であるので、地域包括支援センターが対応すべき課題であると考え、同センターに対応を任せる。
- ふれあい・いきいきサロンにおいて、隣町の業者や農協等の協力を得て、朝市の開催に向けて取り組む。
- 買物支援を目的として生活援助を受けることができるよう、介護保険制度の訪問介護の利用を勧める。
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この過去問の解説 (3件)
01
考える際のポイントは「高齢者を中心に買い物に困っている住民が多くいる」という声に対応しているかどうか。利用すべき制度が適切かどうかです。
選択肢2は、地域として取り組んでいないため不適切です。選択肢3ですが、地域包括支援センターは介護予防マネジメントのための業務を行うところであるため、誤りです。選択肢5については、介護保険制度のサービスを利用できるのは要支援・要介護と認定された人だけです。そのため、解決にはなりません。
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02
「高齢者を中心に買物に困っている住民が多くいる」との声に対する対応策を検討する問題です。
1.幹線道路沿いにできた大型のスーパーマーケットまで住民を送迎する事業を企画し、関係機関と協議することは適切な対応です。
2.相談業務において私的な事柄かどうかは関係ありません。むしろ地域共通の課題として認識し、地域福祉を推進する役割として対応していくことが必要です。
3.社会福祉協議会の福祉活動専門員は、地域福祉を推進する役割を担っているため、高齢者の問題であるからといって他機関に対応を任せるのではなく、主体的に解決しようとする姿勢が大切です。
4.閉店してしまった町内唯一の生鮮食料品を扱う商店に代わって、朝市の開催に向けて取り組むことは適切な対応です。
5.訪問介護の利用ができるのは、介護保険制度の認定を受けた人だけであり、その他の高齢者が利用できないため適切ではありません。
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03
この設問の解答ポイントは以下の2点です。
・福祉活動専門員の役割
・多くのは高齢者住民が買い物ができずに困っている
福祉活動専門員は、地域のなかで住民や団体、関連機関と連携しながら地域福祉活動が広がっていくようサポートする役割を果たします。具体的には子育て支援や高齢者、障害のある人への支援などです。
2.誤答
地域の多くの高齢者住民が困っている案件は地域が抱える問題として個人ではなく地域で解決していく必要があります。
3.誤答
福祉活動専門員は高齢者の問題も主体的に解決していく必要があります。
5.誤答
介護保険制度の訪問介護は、要支援・要介護認定を受けたものがサービス提供を受けることができる制度です。買い物ができずに困っている多くの高齢者住民に対応できる支援ではありません。
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