精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神疾患とその治療 問6
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、頭部CT検査の異常所見が診断に役立つ疾患として、正しいものを1つ選びなさい。
- 統合失調症
- パニック障害
- 正常圧水頭症
- 身体表現性障害
- 双極性感情障害(躁うつ病)
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この過去問の解説 (4件)
01
一般的に、統合失調症やパニック障害、身体表現性障害、双極性感情障害のエピソードを持つ患者に対し、頭部CT検査を行うことは稀です。
それよりは、認知症が疑われる患者に対し、頭部CT検査を行うことで、認知症なのかそうでないのかを判別する手がかりになっています。
「正常圧水頭症」は、認知症によく似た症状が現れます。
正常圧水頭症の主な症状としては、歩行障害や尿失禁、声かけに対しての反応が鈍い、ボーっとしているなどが挙げられます。
周囲は「認知症ではないか」と疑い医療機関を受診しますが、頭部CT検査を行い、脳内の脳室部分に髄液が溜まっていれば、正常圧水頭症と診断されます。
早期発見により、手術をおこなえば治療で改善できる可能性が高くなります。
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02
1.統合失調症は、頭部CT検査で異常所見は認められません。
2.パニック障害は、頭部CT検査で異常所見は認められません。
3.正常圧水頭症は、認知機能、歩行障害、尿失禁などを生じる認知症で、脳骨髄液を排出するシャント手術で症状の改善が認められます。頭部CT検査で脳室拡大が認められるため、頭部CT検査の異常所見が診断に役立つ疾患といえます。
4.身体表現性障害は、頭部CT検査で異常所見は認められません。
5.双極性感情障害(躁うつ病)は、頭部CT検査で異常所見は認められません。
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03
正常圧水頭症は、本来吸収されるはずの水が溜まり脳を圧迫、脳の機能に麻痺などを起こします。頭部CT検査から発見できるのは、
・水頭症
・血腫や脳腫瘍の大きさ、場所、種類、良性か悪性か
・脳血管障害(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)の場所、障害範囲
などが挙げられます。
その他の選択肢については、頭部CT検査から発見できるものではありません。
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04
1 . × 統合失調症
2 . × パニック障害
3 . 〇 正常圧水頭症 水頭症は、脳内に脳脊髄液がたまって脳を圧迫することによる異常ですので、CTで所見が認められるはずです。
4 . × 身体表現性障害
5 . × 双極性感情障害(躁うつ病)
他に異常が認められる可能性がある疾患としては、脳血管障害、脳腫瘍、認知症、水頭症などがあげられます。
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