精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神保健の課題と支援 問12
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
「平成26年版自殺対策白書」(内閣府)による日本の自殺に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 自殺死亡率は、男性より女性が高い。
- 自殺死亡率は、アメリカよりも低い。
- 自殺者の半数が失業者である。
- 自殺者の原因・動機特定者のうち、およそ3分の2が原因・動機として健康問題を挙げている。
- 過去に自殺未遂歴がある自殺者数の割合は、女性より男性が高い。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.平成26年版自殺対策白書では、自殺死亡率は女性より男性が高くなっています。平成27年版自殺対策白書でも、女性12.3%、男性20.0%と傾向は変わっていません。
2.平成26年版自殺対策白書では、自殺死亡率はアメリカより高くなっています。平成27年版自殺対策白書でも、日本18.2%(2011)、アメリカ11.0%(2010)と傾向は変わっていません。
3.平成26年版自殺対策白書では、自殺者の半数は失業者ではなく、失業者も含めた無職者となっています。平成27年版自殺対策白書でも、失業者4.1%、失業者も含めた無職者59.6%と傾向は変わっていません。
4.平成26年版自殺対策白書では、自殺者の原因・動機特定者のうち、およそ3分の2が原因・動機として健康問題を挙げています。平成27年版自殺対策白書でも、自殺者の原因・動機特定者19,025人のうち、67.9%にあたる12,920人が健康問題を挙げており、およそ3分の2を占めています。
5.平成26年版自殺対策白書では、過去に自殺未遂歴がある自殺者数の割合は、男性より女性が高くなっています。平成27年版自殺対策白書でも、男性15.2%、女性31.2%と傾向は変わっていません。
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02
1、自殺死亡率は女性に比べ、男性のほうが多いです。年齢別にみても、男性が多いです。
2、日本の自殺率は、1955年の段階では世界一の水準でした。しかし現在では、ロシアや韓国等が上位にいます。アメリカの自殺率は先進国の中では低い水準で推移しています。自殺率が高い国は時代背景によって違いがでてきます。
3、自殺の半数は失業者ではありません。そのカテゴリーとして、「年金、雇用保険等生活者」・「浮浪者」・「その他の無職者」があります。それらをすべて合わせると80%くらいになります。
4、正解です。
5、自殺未遂歴が多いのは女性になります。この背景には、女性より男性のほうが自殺の方法を選ぶことがあげられます。
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03
原因・動機別の自殺者の推移をみると、例年健康問題がトップに挙がっており、その割合はおよそ3分の2を占めます。
その他の選択肢については以下のとおりです。
1…自殺死亡率は、例年女性より男性が多くなっています。
2…国際的にみた自殺死亡率は、主要国ではロシアに次いで日本が高いです。アメリカは、男女ともに日本を下回っています。
3…自殺者の半数は、失業者も含めた無職者となっています。
5…自殺未遂歴がある割合は、20代・30代の女性が多くなっています。
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04
2 . × 我が国の自殺死亡率は、残念ながら大変高いです。
ロシア>日本の順で、アメリカはあまり多くありまません。
3 . × 自殺者は、無職の人が多いようですが、
雇用保険・年金生活者>その他の無職者>主婦>失業者の順だそうです。
4 . 〇 健康問題が原因・動機に特定されることは多いです。
5 . × 女性の方が多いです。男性は、一気に逝っちゃうようですね。
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