精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問40
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
精神科医療機関におけるリハビリテーションに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 発病後間もない時期の患者に対しては、リハビリテーションの実施計画を作成することよりも障害年金の取得を優先させる。
- 入院後間もない時期の患者に対しては、リハビリテーションの開始について、本人の希望よりも客観的な必要性を優先させる。
- 急性症状消退後間もない患者に対しては、時間を限定した個人プログラムよりも多人数が参加する決められたプログラムに参加することを優先させる。
- 精神療養病棟に入院中の患者に対しては、就労移行のためのプログラムよりも日常生活の質の改善へ向けたプログラムを優先させる。
- 施設症(institutionalism)の状態の患者に対しては、リハビリテーションよりも向精神薬による薬物療法を優先させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.障害年金は初診日から1年6か月経過した日が障害認定日となるため、発病後間もない時期に取得を進める意味はありません。リハビリテーションの実施計画の作成を優先させることが適切です。
2.リハビリテーションの開始については、本人の希望を優先させることが大切です。
3.急性症状が消退して間もない患者については、睡眠や休養を十分にとることが必要であるため、時間を限定した個人プログラムが優先されます。
4.入院中の患者に対しては、就労移行の前に、日常生活の質の改善を行うことが大切です。
5.施設症とは、長期入院により意欲の減退や生活習慣の低下がみられる状態です。施設症の患者に対しては、薬物療法の見直しとともに、リハビリテーションが優先されます。
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02
✕ 1 . 発病後間もない時期の患者には、障害年金は発病後1年6か月経っていることが条件になるので、まだむずかしいです。
✕2 . 入院後間もない時期の患者に対しては、まずは落ち着いて本人の安定を大切にしながら、本人の希望によりリハビリの計画を立てていくのが得策でしょう。
✕3 . 急性症状消退後間もない患者に対しては、大人数が参加する決められたプログラムを優先するよりも、本人の意向を聴きながら、負担なく参加できる時間を限定したプログラムの方がよいと思われます。
◯4 . 精神療養病棟に入院中の患者に対しては、就労移行をすぐに考えるのは、まだストレスフルです。まずは、日常生活の質の改善を行い、段階的に自立を支援していくことがよいでしょう。
✕5 . 施設症(institutionalism)とは、病状が安定しても退院する機会を逸し、無力な状態になることです。寛解状態なので、退院生活に向けてリハビリテーションプログラムを組んでいくのがよいです。
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03
1.×
障害年金は、障害認定日(初診日から1年6カ月を経過した日、又はその間に治った場合はその日)において、要件を満たしていないと取得できないので、障害年金の取得を優先させるべきではありません。まずは、患者の状況を理解し、適切な支援に結びつけるためにリハビリテーションの計画を立てることが重要です。
2.×
リハビリテーションを開始する際には、本人の生活目標に関する希望や不安などを聞き、本人の意向を優先させます。
3.×
急性症状消退後間もない患者に対しては、病状や健康状態に十分留意する必要があるため、負担のない時間や場所を限定した個人プログラムのほうがよいとされています。
4.○
精神療養病棟に入院中の患者に対しては、まずは日常生活の質の改善へ向けたプログラムでの支援が望ましいです。生活リズムを整え、身体機能の回復へ向けた支援が必要となります。
5.×
施設症とは、施設や病院などで、長期にわたる狭い空間の治療などを一方的に受けることによる心身症状のことです。無表情や情緒不安定、社会性の低下などの症状があり、それを改善してくためにはリハビリテーションを優先させます。
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