精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問43

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問題

第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

精神保健福祉士が行う面接技法に関する次の組み合わせのうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 要約(summarization)利用者のはっきりしない考えや感情を言葉で表現する。
  • 言い換え(paraphrase)利用者の話に関心をもって聴いていることを伝える。
  • 直面化(confrontation)利用者が話した内容の矛盾点を見定めて指摘する。
  • 励まし(encouraging)利用者が述べた内容を、簡潔に別の言葉を使って返す。
  • 明確化(clarification)利用者が語る内容や気持ちを整理してまとめる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.利用者のはっきりしない考えや感情を言葉で表現するのは「明確化」です。

2.利用者の話に関心をもって聴いていることを、あえて伝えることはあまりありません。間接的に聴いているというメッセージを送る技法は「傾聴」と呼ばれます。

3.利用者が話した内容の矛盾点を見定めて指摘することを「直面化」「対決」といいます。

4.利用者が述べた内容を、簡潔に別の言葉を使って返すのは「言い換え」です。

5.利用者が語る内容や気持ちを整理してまとめるのは「要約」です。

参考になった数31

02

✕1 . 要約(summarization):選択肢5の「利用者が語る内容や気持ちを整理してまとめる」ことです。
✕ 2 . 言い換え(paraphrase):選択肢4の「利用者が述べた内容を、簡潔に別の言葉を使って返す」ことです。
〇 3 . 直面化(confrontation):「利用者が話した内容の矛盾点を見定めて指摘する」ことです。利用者の言葉と非言語としての感情や態度の不一致や矛盾などから、利用者にある葛藤状況に直面させます。それ以前にラポールが出来ていないと、関係が切れてしまう可能性があります。
✕ 4 .励まし(encouraging):選択肢2の「利用者の話に関心をもって聴いていることを伝える」ことです。
✕ 5 . 明確化(clarification):選択肢1の「利用者のはっきりしない考えや感情を言葉で表現する」ことです。

参考になった数11

03

1.×
 要約(summarization)とは、選択肢5のことです。利用者の話が一段落ついたところで、その話の内容をまとめて相手に確認することを言います。そのことによって相手の気持ちを整理することにもつながります。
 利用者のはっきりしない考えや感情を言葉で表現することは、「明確化」です。

2.×
 言い換え(paraphrase)とは、選択肢4のことです。利用者の話した内容は変えず、ワーカーの言葉にして返す方法です。
 利用者の話に関心を持って聞いていることを伝える方法ではありません。

3.○
 直面化(confrontation)とは、利用者が話した内容の矛盾点を見定めて指摘することで、「対決」とも呼ばれます。利用者の葛藤に焦点を当てて、利用者自身が問題を解決していけるよう支援します。直面化や対決は、信頼(ラポール)ができてから用いたほうが良いとされています。

4.×
 励まし(encouraging)とは、利用者が話を続けられるよう、うなずいたり相槌を打ったりすることにより、言語的・非言語的に利用者に対してメッセージを送る方法で、「支持」とも呼ばれます。
 利用者が述べた内容を、簡潔に別の言葉を使って返すことは、「言い換え」です。

5.×
 明確化(clarification)は、選択肢1のことです。相手の話した内容をよりはっきりとさせることを表します。
 利用者が語る内容や気持ちを整理してまとめるのは、「要約」です。

参考になった数1